米Intelは11月10日(現地時間)、印刷された文字をデジタルテキストに変換するハンドヘルド「Intel Reader」を発表した。米国でCTL、Don Johnston、GTSI、Howard Technology Solutions、HumanWareなどから発売される。
Intel Readerは、米国におよそ5,500万人存在するという読字障害や視覚障害を持つ人々、または高齢者の読字サポートを目的に開発された。Atomプロセッサを搭載。4.3インチの液晶ディスプレイ、AF機能付き500万画素カメラ、4GBのSSD(ユーザー領域:2GB)、スピーカーなどを備える。本体サイズは16.5×13.6×3.3センチで、バッテリーを含む重量は630グラム。
カメラレンズは本体底部に配置されており、本体を両手で持った状態で机の上などに置いた印刷物を撮影する。自動的に文字がデジタルテキストに変換され、文字の拡大表示や読み上げが可能になる。新聞や書物の小さな文字にも対応するという。 ポイント&シュートで手軽に印刷物をデジタル化して持ち歩けることから、解説ビデオでは学生やビジネスマンの利用も勧めている。
本体には、最大600ページ分のデジタル処理されたテキスト/イメージを収められる。テキストのみならば最大500,000ページを保存可能。本や雑誌などの大量のページを効率よくキャプチャできるようにする「Intel Portable Capture Station」も用意している。