PB(プライベート・ブランド)といえば、セブン&アイ・ホールディングスの「セブンプレミアム」、イオンの「トップバリュ」、西友の「グレートバリュー」がビッグ3として挙げられます。各スーパーとも次々にPBの新商品を発売して、売上げを好調に伸ばし、メーカー商品を圧倒している感がありますが、そのPB市場にあのドン・キホーテが参入。PB名は「情熱価格」。10月に第1弾として、食品、日用品、雑貨、アパレル、家電、カー用品など全148アイテムの販売を開始しました。
「ドン・キホーテ」というと、カー用品やバラエティグッズなどアミューズメント性の高い商品が中心で、若向けのお店というイメージがありますが、実は、売上げ上位を占めているのは、食料品や日用品などの生活消耗品。今回、スタートしたPB商品の中にも、食料品と日用品が多数含まれ、おうちごはん派としては、当然、食料品に注目したいところ。
"激安の殿堂"をキャッチフレーズにしているくらいですから、PB商品でまず注目したいのが価格。消費者の期待を裏切らない安さです。おうちごはんに欠かせない「ごはん」が、200g×3パックで197円。セブンプレミアムは同じ内容量で288円。なんと、91円も安い! メーカー商品の「サトウのごはん」は200g×3パックで約400円と、約2倍の値段です。ドンキのPBごはんなら、1食=約66円。おうちごはんのいろはの「い」は、ごはんまとめ炊きして、小分け冷凍しておくことですが、1食=66円なら、わざわざ手間をかけずに、これで済ませてもいいかもしれません。あるいは、小分け冷凍ごはんのストックが切れたとき用に常備しておくのもアリです。
食材をセブンプレミアムと比較すると、その安さは歴然!
同じく主食系では
情熱価格 | セブンプレミアム | |
---|---|---|
焼きそば | 135g×3パックで97円 | 150g×3パックで128円 |
うどん | 180g×3パックで97円 | 200g×3パックで138円 |
焼きそばは内容量が若干少ないものの、ドンキの方が、焼きそばが31円、うどんが41円も安い! 1食なんと、約32円の計算です。同じく、生活必需品の飲料は、
情熱価格 | セブンプレミアム | |
---|---|---|
緑茶 | 2L 95円 | 2L 148円 |
ウーロン茶 | 2L 95円 | 2L 148円 |
和食に便利なみそ汁と納豆は、
情熱価格 | セブンプレミアム | |
---|---|---|
みそ汁 | 36袋入り 458円 1袋=約13円 | 3袋入り 88円 1袋=約29円 |
納豆 | 3パック 58円 1パック=約19円 | 3パック 78円 1パック=26円 |
36袋入りのみそ汁なら、1カ月、毎日飲めます。しかも、500円玉でおつりがくるという、うれしい値段。一方、3袋=88円のみそ汁を1カ月間、毎日飲むと880円にもなります。このほか、たまご198円、油揚げ(5枚入り)78円、白菜キムチ(500g)298円と、どれをとっても、"激安の殿堂"にふさわしい価格です。今回、発売された食料品は、ごはん、麺類、飲料などをはじめ、消費者が特にこだわりをもたないベーシックなものがメイン。味にこだわりがないなら、安い方がいいに決まっています。
さて、気になるのが品質。いくらこだわりがないとはいえ「安かろう、まずかろう」ではいただけません。安さの秘密は「大手スーパーのPB商品が、大手メーカーとの共同で開発されたのに対して、当社のPB商品は、長年、当社とお取引いただいている中小メーカーにご協力いただいて誕生しました」(経営戦略本部 広報室)とのこと。つまり、会社の規模は中小でも、実績のあるメーカーが「製造者」になっているというわけです。納豆や油揚げの「製造者」がどこであろうと、消費者は頓着しないもの。実際、食べてみて、大手PB商品やメーカー商品と比べて、まったく引けをとりません。
最後に、イチオシでオススメしたいのが酸化防腐剤無添加の赤ワイン 720ml 398円。サントネージュワインとの共同開発で、味もなかなか。398円なら、飲み残しを料理に使っても惜しくはありません。
ドン・キホーテでは、今後も消費者のリクエストに応えて、第2弾、第3弾のPB商品を発売する予定。おうちごはん派としては、目が離せません。
■「おうちごはん」で節約シリーズ・バックナンバー