2008年に映画『パコと魔法の絵本』でヒロイン・パコを演じ、翌2009年、同役で日本アカデミー賞新人俳優賞を史上最年少で受賞したアヤカ・ウィルソン。今回、子犬たちが活躍する"バディーズ"シリーズの最新作『サンタ・バディーズ 小さな5匹の大冒険』で、クリスマスの奇跡を信じて仲間を元気づける子犬・タイニーの日本語ボイスキャストを務める。
――ディズニー作品に参加できると聞いたとき、どんな気持ちでしたか?
アヤカ・ウィルソン(以下:アヤカ) : 「"あのディズニーに!?"って信じられない思いでしたね! ディズニーランドにもよく遊びに行きますし、特に『リトル・マーメイド』や『Mr.インクレディブル』の作品が大好きで、ディズニー作品は回数を覚えてないぐらいすごくよく観てるんです。だから、今回、日本のディズニーのスタッフから声をかけていただいて、アメリカの審査でパスしたと聞いた時は、連絡を間違えたんじゃないかなって(笑)。でも、その後、実感が沸いてきて、!やったー!"ってキャアキャア言いながら家中を駆け回ってました。ほんとですよ(笑)」
――今回日本語ボイスキャストに挑んだアヤカさん。感触はいかがですか?
アヤカ : 「わたしが演じたタイニーは野良犬で、ゴミ箱から食べ物をあさって食べるシーンがあるんですが、食べるときに自分で"むしゃむしゃ"って声を出さなきゃいけないんです。普通の生活だと、食べてるときや飲んでるときの音は自然に出てくるものなので、自分で声に出そうとはしないですよね。アドリブも大変でした。今回の作品に登場するのは全て犬なので、犬の気持ちを考えるのも難しかったです。野良犬だったらどういう風に感じるのかとか、保護センターに入れられた犬たちってどんな気持ちになるのかなって…。しゃべれたら会話できるから『どんな気持ち?』って質問できるんですけど(笑)。だから、演じる前にペットショップに行って、人間が足音を立てたり動いたらどんな反応をするのか観察して、犬の気持ちを想像しながら演じることを意識しました」
『サンタ・バディーズ 小さな5匹の大冒険』STORY
世界中の人々がクリスマスの本当の大切さを忘れ始めている中、5匹のゴールデン・リバーの"しゃべる"子犬たちが、伝説のクリスマス犬"サンタ・ドッグ"の息子"サンタ・ドッグ・ジュニア"や個性豊かな仲間たちと協力し合って、クリスマスを救う旅へ出発する新たな冒険を描いたハートウォーミングストーリー。 サンタ・クロースとサンタ・ドッグは、北極にあるクリスマスの魔法の氷柱が急速に融け始めていることをとても心配していた。子どもたちや子犬たちがかつてのようにクリスマスを信じなくなれば、氷の中に守られているクリスマスの魔法が消えてしまい、クリスマスがなくなってしまう……。 一方、サンタ・ドッグ・ジュニアは、クリスマスの準備なんておかまいなし。ある日、いたずらをしてひどく怒られた彼は、魔法の郵便トラックに乗り込んで家出を試み、ゴールデン・レトリーバーの子犬たち(バディーズ)が住むアメリカ・ワシントン州のファーンフィールドにたどり着く。
――声優の仕事は楽しい?
アヤカ : 「そうですね、楽しいです。俳優は、笑顔なら嬉しいのか、楽しいのか、顔の表情で表現できて分かりやすいんですけど、声優って声だけで表現しなくちゃいけないのがすごく難しい。顔が見えないから、声を変えれば誰が演じてるかも分からないし、顔に関係なくキャラクターになりきることができるのはすごく楽しいです」
――――映画『パコと魔法の絵本』では鮮烈な女優デビューを果たしましたが、今後、どういう風に仕事を展開していきたいか聞かせてください。
アヤカ : 「わたしはチャレンジすることが好きなので、これまでやったことのない、いろんなことをやってみたいです。それから、学校の勉強って復習をするとどんどん良くなるじゃないですか。声優や俳優も、一回や二回じゃできないものだと分かったんで、できなかったところをどんどん上手くしていって、レベルアップしたいですね!」
――――クリスマスの奇跡を信じて、バディーズにクリスマスの大切さを教える大事な役どころですが、アヤカさんもクリスマスを信じてる? クリスマスに欲しいプレゼントは?
アヤカ : 「もちろん信じてますよ(笑)。ちっちゃい頃は、クリスマスプレゼントは何だろう? って思ったんですけど、最近はクリスマスの日って、今まで普通にしてきた会話とか、友達や家族、親戚との"リレーション=関係"が違うように感じられるんですよね。ただ一緒にいるだけでも有難いっていう感謝の気持ちが、体のどこかから出てくる(笑)。だから、何かもらいたいではなくて、今年はもしできたら、全然会えていないカナダのおばあちゃんが日本に来て、一緒にクリスマスを過ごせたらいいなって思います」
――11月18日に発売されるDVDには、microSDがついてくるセットもあるそうですが。
アヤカ : 「そうなんです! ディズニーランドに遊びに行って、特に混んでるときは、一つの乗り物に乗るのにすごく待ち時間が長くて、もうつまんない! って騒ぎ出したりしちゃうときがあって(笑)。携帯でゲームしてる人もよくいるんですけど、microSDがあれば携帯で映画を観れるようになるのですごくいいですよね! 車の中でも、どこでもコンパクトに持ち歩いて観れるのはすごい。でも、何と言ってもディズニーランドの待ち時間に観れるのが最高です(笑)」
――最後に、作品の見どころを教えてください
アヤカ : 「わたしが今回歌った挿入歌の部分も注目してもらいたいんですが、やはり作品全体を観てもらって、クリスマスの素晴らしさ、クリスマスの奇跡を感じてもらえたら嬉しいですね」
――アヤカさんにとって"クリスマスの奇跡"とは?
アヤカ : 「クリスマスは、いつものような生活をしていても、留守番で一人になっても、ちょっと幸せな気分になるんです。その日だけなんか一味違うように感じて、何もしなくても嬉しい、幸せだなっていう気持ちになれる。それがわたしにとっての奇跡です」
『サンタ・バディーズ 小さな5匹の大冒険』(3,360円 ブルーレイ(本編DVD付)と DVD+microSDセットはそれぞれ4,935円 発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント)は11月18日より発売。
衣装協力:THE SCOTCH HOUSE