NTTドコモは10日、FOMA携帯電話の新製品『docomo PRIME series F-04B』(富士通製)を発表した。2010年3月~4月に発売する予定。
「F-04B」は、3.4インチフルワイドVGAディスプレイを搭載したスライドタイプの携帯電話で、合計3つのスタイルで操作することができる。スライド部を引き出して、テンキーを使用するスタイル、スライド部を閉じてディスプレイをタッチして操作するスタイルに加えて、端末本体をディスプレイユニットとキーユニットの2つに分離して使用する「セパレートスタイル」が利用可能。
セパレートスタイル利用時のディスプレイユニットとキーユニットの通信はBluetoothを使用する。キーユニット側にはQWERTYキーボードを搭載し、ディスプレイユニットを分離させた状態で、電話帳を見ながらiモードやスケジュールを確認したり、メールの送受信、ワンセグの視聴、ゲームアプリの操作などが行える。また、ディスプレイユニット単独で、厚さ9mm台の薄型タッチパネルケータイとしても利用可能だ。
モバイルカメラは1,220万画素のCMOSセンサを搭載。最大6.3倍のズームが利用できる「スーパーデジタルズーム」や、あらかじめ登録した人物の顔を認識して優先的にピントを合わせる「サーチミーフォーカス(個人認識撮影機能)」といった機能が利用可能。撮影時に被写体を追って自動でピントを合わせる「トラッキングフォーカス」や「自動シーン認識」「局所コントラスト補正」などの機能も搭載する。
このほか機能面では、ワンセグ、Bluetooth、iコンシェル、GPS/オートGPS、ケータイデータお預かり、ブルーレイディスクレコーダー映像転送、マイエリア、Music&Videoチャネルなどに対応。通信面では、国際ローミングサービス「WORLD WING(3G/GMS)」、FOMAハイスピード(HSDPA 7.2Mbps)をサポートする。
また、セパレートスタイルを活かした専用の周辺機器として「プロジェクターユニット」を用意する。撮影した画像(静止画/動画)、ブルーレイディスクレコーダーから取り込んだムービーファイル、ワンセグ、PCドキュメントなどを投影できる。
(写真:石森 亨)
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斬新なボディ形状に注目が集まっていたF-04B。バッテリーはディスプレイ部分とキーボード部分に搭載されている。バッテリーの形状はそれぞれ異なるため、取り替えて利用することはできない。また専用充電台ではディスプレイ部分のみの充電も可能だが、キーボード部分のみの充電には対応していないという |
(会場写真・キャプション/2106bpm K-MAX)
主な仕様(予定)
寸法 | 高さ 約114mm×幅 約51mm×厚さ 約20.4mm(最薄部 約19.6mm) |
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質量 | 約173グラム |
3G連続待受時間(静止時[自動]) | 約600時間 |
GSM連続待受時間(静止時[自動]) | 約400時間 |
連続通話時間(3G/GSM) | 約300分/約330分 |
連続テレビ電話時間 | 約170分 |
メインディスプレイ(サイズ/ドット数・通称/種類/発色数) | 約3.4インチ/横 480ドット×縦 960ドット・フルワイドVGA/TFT液晶/16,777,216色 |
サブディスプレイ(サイズ/ドット数/種類/発色数) | - |
外部メモリー(最大対応容量) | microSD(2GB)、microSDHC(16GB) |
外側カメラ機能(有効画素数/記録画素数) | 顔検出オートフォーカス対応CMOSカメラ(約1,220万画素/約1,200万画素) |
内側カメラ機能(有効画素数/記録画素数) | CMOSカメラ(約32万画素/約31万画素) |
色 | BLACK、WHITE |