先週の日経平均株価は、高値が11月2日(月)の9,904.61円。安値が11月6日(金)の9,867.0円と、狭いレンジの中でのもみ合いとなった。

前週の10月30日(金)に1万円割れをし、ジリジリと値を下げている状況。主な中間決算発表が終わり、概ね、好結果となっているにもかかわらず、各社とも先行き不透明から通期決算の上方修正なども少なく、マーケットでも手詰まり感が出ている。

ただ、少し長期に転じて株価の流れを見てみると、2000年のITバブル崩壊で株価下落。2003年後半に上昇に転じたときも、その後約1年半、株価は一進一退の状況が続き、2005年春先に本格的な上昇を始めた。今回も、2007年7月をピークとして下落。2009年3月に底を打ったとすると、前回の流れに準じれば、本格上昇までには、もう少し時間が必要ということになるかもしれない。

前週も書いたが、ここのところ、薬品、電力、携帯などの内需型企業の配当利回りが軒並み上昇している。配当利回り上昇=株価割安のサインである。個人投資家は、こうした割安株を機をみてひろっていく時期なのではないだろうか