「肩凝り」「腰痛」「だるさ」などの症状があり、どうも最近身体の調子が悪い気がする……そう思っているあなたは、もしかしたら「未病」かもしれない。「未病」とは、検査では異常が無いが何らかの自覚症状があり、「病気というほどではないが健康でもない」という状況のこと。いわば病気の一歩手前の状態で、例えば手足の冷えや肩凝り、不眠、身体のだるさや「やる気が出ない」といったことも含まれるという。
養命酒製造が10月10日~10月13日に、インターネットを介して行った「30~50代男性の健康意識と実態調査」(対象 : 有職男性1,200名)によると、健康なビジネスマンは、わずか17.3%。「病気ではないが体調が悪い」という未病状態の割合は78.3%にものぼった。また、自分が「未病」であると自覚している人は44.2%と、およそ2人に1人が未病の症状を抱えているという結果となっている。
下記に、「未病」のチェックリストを付記するので、まずは、自分が「未病」かどうかや、「未病」の傾向について確認してみてほしい。なお、項目は「仕事シーン」「生活シーン」「食事シーン」の各10問ずつで、各シーンの中で5個以上チェックが付いたものが「未病」のタイプとなる(複数のタイプになることもある)。
「男の未病」30秒チェックリスト(情報提供 : 養命酒製造)
■仕事シーン ■生活シーン ■食事シーン
※チェックリストによる診断結果はこちら。
チェックシートで「未病」の症状が見られた人は、「大したこと無い」と思わずに、ケアを心がけていただきたい。今はまだ「病気というほどではない」としても、放っておくと、病気になってしまう可能性も高くなる。
では、「未病」対策として、どのようなことに気をつければよいのだろうか? 東京女子医科大学の川嶋朗准教授によると、「未病」の中でも特に気をつけるべきなのが「冷え」とのこと。「冷え」は慢性化すると、動脈硬化や糖尿病、肝臓・腎臓のトラブルや癌などといった、重篤な疾患の原因にも関わってくるのだという。
川嶋准教授によると、「冷え」について、生活の中において気をつけるべきことや対策としては、下記のことなどが効果的としている。
- 冷たい食べ物を控える。 - 温かい食事や、身体を温める効果のあるメニューを積極的に摂取する。 - 38~40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかる。 - 朝型の規則正しい生活を心がける。 - 運動により代謝を上げる。 - 血流が活発な部位を温める(太ももなど) 。 - アルコールは身体を温めるが、冷たいビールなどを大量に飲むと、アルコールの温め
効果よりもビールの冷たさが勝って、身体の熱を奪ってしまうので注意する。 - 酒は飲み方に注意し、「少なく、薄くして飲む」ことを心がける。
また、「冷え」対策グッズを参考までにいくつか紹介する。オフィスで手軽に使えるのが、USBポートを電源にした、あったか系ガジェット。フットウォーマーやブランケット、座布団などの製品が様々なメーカーから発売されている。昔ながらの「冷え」対策グッズといえば、「湯たんぽ」は代表的なものの1つ。最近では、スタイリッシュなカバーなども登場している。
血行促進効果のあるアルコールに、滋養強壮効果のある生薬を配合した薬酒も効果的だという。「薬用養命酒」は、14種類の生薬が配合されており、血行の促進や新陳代謝を活発にする効能があるとのこと。
また、カフェインの過剰摂取も「冷え」につながるという。スターバックスやタリーズなどで、カフェインレスのコーヒー「ディカフェ」が販売されているので、「仕事中はコーヒーが必須」という人は試してみてはいかがだろうか。