NTTドコモは6日、携帯電話を利用する際のマナーやトラブルへの対処方法を啓発する『ケータイ安全教室』の受講人数が、2009年10月末で200万人を突破したと発表した。
「ケータイ安全教室」は、2004年から実施。「小学生向け」「中学生・高校生向け」「保護者・教員向け」に加え、2009年4月からは「シニア向け」メニューも実施している。
児童・生徒向けの教室では、基本的なマナーやルール、迷惑メールの具体的事例と対策、フィルタリングサービスの案内や、ブログや掲示板などでの誹謗(ひぼう)中傷に関する注意喚起、使いすぎや深夜利用に関する注意喚起などを行っている。
保護者・教員向けでは、子どもたちがどのように携帯電話を使っているのか、統計データなどを参考に、子どもと携帯電話の実態、悪質なトラブルの手口やその対処方法を具体的に紹介。また、家庭でのルールづくりの重要性を伝え、成長段階に応じてルールを定期的に見直すことを推奨している。
さらに2009年度に開始したシニア向けメニューでは、シニア層に被害者が多い「振り込め詐欺」などの社会問題への対応策として実施、より幅広い層のユーザーへの啓発活動に取り組んでいる。
また、教員が自ら「ケータイ安全教室」を開催する支援ツールとして、映像教材(DVD/VHS)を作成、2008年から要望があった全国各地の学校、団体などに無料で提供している。2009年6月からは、法律やインターネットの最新動向をキャッチアップした最新の映像教材を、全国の小・中学校約3万3,000校に対して提供している。
NTTドコモでは、「これからも全てのユーザーの安心・安全の実現に向けた啓発活動、社会的な課題の解決に取り組んでいく」としている。