NPD Groupは11月5日(米国時間)、Windows 7が発売された週(2009年10月18日-24日)の米国市場の販売データを公開した。割引先行予約分も含むパッケージ版の販売数で、Windows 7はWindows Vistaを234%も上回った。
産業アナリスト・バイスプレジデントのStephen Baker氏は「予約割引プログラム、認知効果の高いマーケティング、積極的な取引がWindows 7のソフトウエア発売を成功に導いた。パッケージ・ソフトウエアにとって困難な状況の中で、Windows 7は多くの消費者をソフトウエアの商品棚に導き入れた」とコメントしている。
ただしユニット数の234%の伸びに比べて、売上高の伸びはVistaのときから82%増にとどまった。これは予約割引プログラムに加えて、Ultimate版を強く宣伝しなかったのが原因とNPDは分析している。
また一般発売週のWindows PCの販売数を比較すると、Windows 7発売週はVistaの時よりも6%少なかった。Windows 7発売週のWindows PCの販売数は前年同期比49%増、前週比95%増。Vistaのときは、それぞれ68%増と170%増だった。Vistaが1月末の発売だったのに対して、Windows 7はホリデー商戦突入前という時期的な影響が数字に現れたとNPDは見る。また不景気から、在庫調整のセールス品に注目が集まっているのもWindows 7 PCに影響した。Windows 7の発売週に、Windows XPまたはWindows Vistaを搭載したPCの販売数が全体の20%を占めた。Vistaのときは、XP以前のWindowsを搭載したPCの販売数は6%だった。「いくつもの要因がWindows 7 PCの出だしに影響した。しかしPC販売全体はホリデー商戦に向けて堅調に伸びている」とBaker氏。
