東芝は5日、320GBの記録容量を実現した1.8インチHDD「MK3233GSG」を商品化し、12月より量産を開始すると発表した。直磁気記録方式の磁気ヘッドやディスクの磁性層の改良で、記録密度を801Mbit/平方mm(516Gbpsi)まで向上、1.8インチHDDとして業界最大という記憶容量を実現している。

320GB/5400rpmの1.8インチSATA HDD「MK3233GSG」

主な仕様は、プラッタ枚数は2枚で、ヘッド数は4。インタフェースはSATA 3.0Gbps。バッファ容量は16MB。回転数は5,400rpmで、平均シーク時間は15msec。騒音は、シーク時19dB、アイドル時18dB。消費電力は、シーク時、リード/ライト時ともに1.3W。本体サイズ/重量はW54.0×D78.5×H8.0mm/62g。

記録密度の高密度化や、SATAインタフェース、5,400rpmのスピンドルモータ、16MBの大容量バッファメモリの採用などにより、従来機種(MK2529GSG)と比べて内部転送レートを15%向上。さらに、同社独自の静音シーク技術により、シーク時の騒音も従来機種(同)と比べて4dB低減。エネルギー消費効率についても従来機種(同)と比べ約19%改善している。

あわせて、容量が250/160GBの派生モデルも、12月より量産を開始する。本体サイズや消費電力、回転数などは変わらないが、160GBモデルはプラッタ枚数が1枚/ヘッド数が2となる。