内田洋行は、11月4日から6日の3日間、同社の潮見オフィスにて「UCHIDA FAIR 2010 in 東京」と題して、“ICT を活用した進化するオフィスづくり”をテーマにしたセミナー・展示会を行うが、11月2日、開催を前に内容の一部をプレスに公開した。
公開に先立ち挨拶した同社 代表取締役社長 柏原孝氏は、今年は昨年からの経済不況で厳しさを増している。今年で創業99年目となるが、これほどオフィス環境が悪化したのは初めての経験だ。最近のオフィスは、経営課題としての環境の場に高いものが要求されてきており、家具だけでは実現できなくなってきている。弊社は経営課題としての場の価値を上げるため、オフィスで情報を自由に使えることをコンセプトに「UBIQUITOUS(ユビキタス) PLACE」に挑戦しているが、それが具体化してきた。それを実感してほしい」と挨拶した。
取締役専務執行役員 オフィス事業部長の武幸太郎氏はオフィスの戦略について、UBIQUITOUS PLACEの進展、グローバル化、エコ、事務機屋・文具屋の新たな業態の開発の4つのポイントを上げた。
UBIQUITOUS PLACEの進展ではICTとオフィスの融合を、グロ-バル化では、家具やパーツのグローバルでの仕入れの推進を、エコでは、国産木材・間伐材の活用、太陽光パネルを利用した携帯向けの充電池、LED照明の利用などを進めていくという。
武氏によれば、オフィス家具の市場は2000億円ほどだが、12兆円のICT市場と融合することにより、3000億円の新たな市場が生まれるという。事務機屋・文具屋の新たな業態の開発では、現在疲弊しているこれらの店舗向けにICTとオフィスの融合による新たな3000億市場を開発し、マーケットを作っていくという。
ここでは、写真を中心に「UCHIDA FAIR 2010 in 東京」の展示品を紹介する。