既報の通り、ソフトバンクモバイルは30日、「S-1バトル」10月の月間チャンピオンの発表と表彰式を汐留本社にて行った。10月のS-1バトルは232本の応募作品の中から、4作品が決勝ステージに進出。最終的に千原ジュニア、ケンドーコバヤシの「にけつッ!!」が月間チャンピオンに輝いた。

10月の月間チャンピオンに輝いたケンドーコバヤシ(左)と千原ジュニア。表彰式では、月間チャンピオンのトロフィーと「しゃべるお父さんBIGストラップ2」がケンドーコバヤシに手渡された。千原ジュニアは、賞金1,000万円のパネルを蓮実副本部長から奪い取るようにして受け取り、会場の笑いを誘った

決勝ステージの得票順位は、2位がトータルテンボスの「今月のいたずら」、3位が中川家の「休憩」、4位がペナルティ・ワッキーの「5秒大喜利」だった。トータルテンボスは過去に2度、月間チャンピオンに選ばれており、先月は決勝ステージ3位の好成績を収めていた。中川家とペナルティ・ワッキーは今回が初のS-1バトル決勝ステージ進出だった。なお、今回の投票総数は先月より約6万票増え、86万3,622票だった。

ソフトバンクモバイル マーケティング本部副本部長の蓮実一隆氏より月間チャンピオンの発表が行われると、千原ジュニア、ケンドーコバヤシの両氏が壇上に登場。表彰式に先立ち、会場のモニターには受賞作品のダイジェストが流された。

今回の受賞作は、人気番組「にけつッ!!」(読売テレビ系)内で繰り広げられた爆笑映像を「S-1バトル」用に編集したもの。「表向きはあっち向いてホイですが、非常に気味の悪い映像」(ケンドーコバヤシ談)が流されると、会場からも大きな笑い声が起こった

気になる1,000万円の使い道だが、「こんな世の中なので、少しでも番組の制作費の足しにしたい」と話すケンドーコバヤシに対して、「1,000万円かけて、3月の年間チャンピオン大会の映像作品を作るのも良い」と提案する千原ジュニア。これにはケンドーコバヤシも納得し、「初めてジュニアさんから建設的な意見を聞いた」と感心していた。ただ、トークの最中も賞金1,000万円のパネルを片時も手離さない千原に、「本当に制作費にまわしてくれるのか」と不安そうに話す場面もあった。

記者からの「500万円、500万円で折半するという考えはないんですか」との問いかけには、「折半するなら、7:3です」と千原ジュニア。彼はケンドーコバヤシより年下だが、3年早く吉本に入っている。「吉本興業は縦社会だから。俺、吉本に先に入ったから」と答える千原に対して、ケンドーコバヤシは「それ(7:3は)、折半とは言わないです! 」。ただ、年間チャンピオンの1億円を獲得したら、の問いにも二人して「番組が買い取れる」「冠番組が作れる」と答えるなどしており、笑いのためにお金を使っていきたいという姿勢は変わらないようだった。最後に記者から、「いまここであっち向いてホイが見たいんですが」とリクエストされると、「あなた、払えるんですか? いまや1,000万円の価値があるんですよ」と応じながらも、記者たちの前で何度もあっち向いてホイをしてくれるのだった。