ピアノの各部位の作用さえも再現したピアノ音源「Pianoteq Pro」

メディアインテグレーションは、サンプル波形をそのまま再生するのではなく、ハンマー、弦、響板、ペダル、上蓋など、ピアノを構成する各部位の相互作用を再現して発音する、MODARTT社製フィジカルモデリングピアノ音源「Pianoteq」の上位版となる、「Pianoteq Pro」を発表した。同社オンラインストア価格は、7万3,290円。

リアルで自由度の高いピアノ音源として人気を博しているPianoteqの開発で培われたテクノロジーをベースにさらなる進化を遂げたPianoteq Proは、ハンマーの硬さ、ピアノの大きさなどを設定して全体的なサウンドを調整するという機能に加え、チューニング、ユニゾン弦の間隔、ハンマーの硬さ、打減位置、弦の長さ、サウンドボードの性格、ダンパーの位置から倍音の増減に至るまでの細部を、88鍵各鍵にて個別に合計22種類ものパラメーターで調整が行えるようになった。また、新たに最高192kHzへの対応やノートエディット・ウィンドウも採用された。対応OSは、Windows 2000/XP SP2/Vista、Mac OS X 10.4以降。RTAS、VST、AU、スタンドアロンでの動作をサポートする。なお、Pianoteq登録ユーザーは、「Pianoteq PRO Upgrade from Pianoteq」プログラム(2万4,990円)にて、PRO版にアップグレードすることができる。

大幅に機能強化された「Pianoteq Pro」では、88鍵のすべての鍵盤毎にハンマー強度、共鳴量などを調整可能。また、従来のPianoteqも、さらに豊かな響板モデルにより、長い余韻の美しさが向上した最新バージョン3.5が公開された