オーストラリアの地元紙Sydney Morning Heraldは27日(現地時間)、米Appleが、間もなくリリースすると噂される新型タブレット製品のスペックをオーストラリアのメディア企業各社に送付したと伝えている。Appleは新製品で電子ブックリーダーを実現しようとしているといわれ、この試みに興味ある新聞社や出版社にプロジェクトへの参加を打診する狙いがあるとみられる。一昨日は米NYT幹部がこの新型デバイスについて言及した話(「米NYT幹部、Appleの新型タブレット「Apple Slate」に言及」)を紹介したが、ここにきて連日のように新しい話題が登場しつつある。
Sydney Morning Heraldでは新型デバイスについて「来年初頭にオーストラリアを含む世界で登場予定のタブレットコンピュータで、タッチスクリーンを備え、Webサーフィンや映画鑑賞、あるいは新聞や書籍を読む人々をターゲットとしている」と紹介している。同社自身がAppleから打診を受けたかは不明だが、ここ最近はNew York Timesなど新聞や出版関係の企業からの情報リークが相次いでいることもあり、Appleが電子ブック市場に非常に注視していることがうかがえる。同市場については米Amazon.comがKindleで攻勢をかけているほか、先日は書店チェーン大手の米Barns & Nobleが電子ブックリーダーの新製品「nook」を発表するなど、年末のホリデーシーズンに向けた商戦が盛り上がりつつある。