ディー・エヌ・エー(DeNA)は27日、子会社であるDeNA Globalを通し、IceBreakerから事業譲渡を受け、IceBreakerの子会社であるIceBreaker U.S.とIceBreaker Chinaの株式をそれぞれ100%取得し、子会社化したと発表した。

DeNAでは、2008年1月に米国シリコンバレーに現地法人であるDeNA Globalを設立し、同年9月、英語圏向け携帯SNS「MobaMingle」の試験的サービスを開始。これ以降、DeNA Globalが単独でサービスの開発・提供をしてきたが、今回、さらなる事業拡大のため、IceBreakerからIceBreaker U.S.の株式を取得した。米国でIceBreaker U.S.が運営する携帯コミュニティサイト「Crush or Flush」の事業譲渡を受け、「英語圏における携帯SNS事業の基軸として、世界展開を拡大していく」(DeNA)ことにした。

DeNAによると、IceBreaker U.S.は、米国の主要キャリアの公式サイトとして強力なトラフィックを獲得しており、「すでに保有しているサイト運営ノウハウや課金システムを共有することで、『MobaMingle』との相乗効果も期待している」(同社)。

また、IceBreaker Chinaは中国で開発体制を構築しており、DeNAの子会社であるWAPTXが運営している携帯コミュニティサイト「天下網」と連携していく予定となっている。

DeNAでは今後、「米国を中心とした英語圏市場ではIceBreaker U.S.とDeNA Globalによる携帯電話(WAP)向けサービスと、10月5日に資本業務提携に関する基本合意を結んだAurora FeintによるiPhone向けサービスの展開、中国市場ではWAPTXが中心となって国際事業展開を進めていく」としている。