国土交通省は26日、年末年始の高速道路料金の割引について、ゴールデンウィークやお盆、過去の年末年始における交通実績等を勘案し、現行計画を見直す方針であると発表した。

同省の現行計画では、年末年始における上限1,000円等の休日割引は、年末12月26日~27日と年始1月1日~3日の計5日間に適用する設定になっている。

しかしながら、年末年始における交通実績によると、年末は渋滞の大きなピークはなく、物流交通を担う大型交通の稼働率が高い傾向にあり、現行計画の26~27日に休日割引を実施すると、交通の集中による物流への影響が懸念されるという。また、年始については、毎年2、3日に渋滞が発生する傾向にあり、休日割引の導入により一層交通が集中し、渋滞が悪化する可能性があるとのこと。

以上から同省では、年末の26日、27日における休日割引の導入は行わず、平日割引を適用。年始は2、3日の交通を分散し、渋滞を抑制するため、4、5日に休日割引を拡充する方針で計画を検討していくとしている。なお、具体的な計画については、「高速道路会社および機構において、国民の意見を伺いながら策定します」(同省)。