東芝は10月22日、Windows 7発売開始を記念して10月13日に発表したばかりのノートPC秋モデルの内覧会を開催した。会場では「dynabook」シリーズなどの新ラインナップのノートPCほか、「Qosmio G60」に搭載されている映像エンジン「SpureEngine」のデモコーナー、東芝オリジナルのソフトウェアの紹介コーナーなど、さまざまな体験ゾーンが来場者を出迎えた。
最新ノートPCフルラインアップ展示ゾーン
「dynabook NX」
スタイリッシュでハイパフォーマンスなプレミアムコンパクトノート。アクセス速度だけでなく耐衝撃性に優れる128GBのSSDを搭載する。堅牢設計でドイツの認証機関TUV Rheinland Group(テュフラインランドグループ)で実施した「100kgf面加圧」「75cm落下」「100cc浸水」の各テストをクリアした。また、超停電圧版CPUや省電力LEDの採用などで消費電力を大幅に低減している。
「dynabook SS RX2」
東芝の技術力を結集して「軽い」「早い」「強い」を高い次元で実現したフラッグシップモバイルノート。DVDスーパーマルチドライブ搭載でも厚さ19.5mmで重量878gと薄型軽量のモデル。「バッテリーパック63A」を使えば約14.0時間の長時間バッテリー駆動が可能。さらに、TUVでの各テストをクリア。モバイルマシンとして安心して使える堅牢設計、防滴構造をしている。
「dynabook CX」
新しい質感の13.3型ボディに高性能を凝縮した軽量コンパクトノート。手触りのいいテクスチャをあしらった指紋の付きにくいデザインが特徴となっている。CPUには、スピーディーに作業ができる「Core 2 Duo」も選択可能。省電力に最適化した「ecoモード」対応で、めんどうな設定をしなくても「ecoボタン」を押すだけで省電力なマシンに切り替わる。
「dynabook UX」
ニーズに応じて選べるようにバリエーションを用意。高品質と使いやすさにこだわっているネットブック。新OS「Windows 7 Starter 32ビット正規版」を搭載。ディスプレイは10.1型ワイド液晶(省電力LEDバックライト、WSVGA)で、下り最大13Mbps(上り最大1Mbps)の構想データ通信WiMAXモジュールを内蔵。打ちやすく快適な操作性を持つキーピッチ19.0mmの新型キーボードを持ち、約10.0時間の長時間駆動を実現している。
「dynabook MX」
ネットブックの進化形として登場した新カテゴリー「ネットノート」第1弾。Intel Core 2 Duo SU9400(1.40GHz)と13.3型ワイドHDディスプレイを搭載するなどNetbookを超える性能を持つ。上位モデルは標準バッテリーで約10.5時間と長時間バッテリー駆動を実現している。ボディデザインは、成型時に金型の中に転写フィルムをはさみこむ「成形同時加飾転写工法」を採用。ラウンドフォルムに繊細なグラデーションラインを描いたり鮮やかな質感を持ちながらキズに強いボディとなっている。
「dynabook TX」「dynabook TV」
ひとクラス上の先進機能と操作性を追求。初回起動時にいままでの周辺機器などがフル活用できる32bit版OSか、さらに高いパフォーマンスを発揮できる64bit版OSかを選択可能。Windows 7では、初めてでも大丈夫なように「動画で学ぶWindows 7」、画面を見ながら遠隔サポートする「遠隔支援サービス」、遠隔支援で個人レッスンが受けられる「PC遠隔レッスン(有料)」を用意するなどサポートが充実している。また、機能面では16型ワイド液晶、Blu-ray Discドライブ搭載のほか、名門ブランド「harmon/kardonスピーカー」やプロオーディオ技術「MaxxAudio」といったサウンド技術により、AV機能も高性能だ。
「dynabook EX」
シンプルで使いやすいうえ、基本性能が充実したベーシックノート。16:9の15.6型ワイド液晶を持つだけでなく、HDMI端子経由で液晶テレビへの出力が可能。大画面でも楽しめる。また、数字が入力しやすいテンキー付きで、マウスは本体と同色で光沢のある机などでも使えるレーザーマウスを付属するなど、快適な操作にこだわっている。このほか、マルチメディアカード、SDHCメモリーカード、メモリースティックなど5種類のメモリーカードに対応したスロットを持つ。
「Qosmio G60」「Qosmio GX」
18.4型ワイド液晶(G60:1,920×1,080、GX:1,680×945)、Blu-ray Discドライブを搭載したハイエンドのAVノート。CPUはIntel Core 2 Duo P8700で、Windows 7 Home Premiumは、起動時に32bit版か64bit版かを選択できる。「Qosmio G60」は、独自の映像エンジンTOSHIBA Quad Core HD Processor「SpursEngine」を搭載。プレイステーション3にも搭載れているCELLと同じコアを4つ持ち、Blu-ray Discへの書き込むときに必要なエンコード時間を短縮することで書き込み作業を約5倍高速化するだけでなく、SD解像度の映像を高精細なフルHD解像度にアップコンバートすることでキレイな映像を表示できる。
環境対応紹介コーナー
モバイルノート「dynabook SS RX2」の分解モデルを使い、主要ユニットの低消費電力化、薄型軽量、堅牢設計によつ省資源化、LEDバックライトによる水銀不使用LCDなどを紹介。これにより、ライフサイクルCO2発生量を、対2000年機種で47%削減している。また東芝のノートPCが、グリーンITアワード2009で、グリーンIT推進協議会 会長賞を受賞するなど、地球温暖化防止へ貢献している。
東芝オリジナルソフトウェア実演コーナー
さまざまなファイルを、まるでコルクボードに貼り付けるようにして管理可能な「TOSHIBA Bulletin Board」と、ファイルのサムネイルを時間軸で表示して直感的にアクセスできる「TOSHIBA Reel Time」をデモ。「TOSHIBA Bulletin Board」は複数のボードを利用可能で、関連するファイルを視覚的にまとめられる。「TOSHIBA Reel Time」では、5分前、10分前、1時間前といった具合に、以前使用したファイルを視覚的に表示することで必要なファイルを探しやすくしている。
「TOSHIBA Bulletin Board」なら関連するファイルを視覚的にまとめられるだけでなく、コメントも書き込める |
「TOSHIBA Reel Time」を使えば、画面下に最近使ったファイルを時系列で並べられる |
TOSHIBA Media Comtroller紹介コーナー
東芝のノートPC、スマートフォン、液晶テレビを連携させたデモを実施。従来でも、液晶テレビからメディアサーバーとしてノートPCにアクセスして動画の再生ができたが、ここではノートPCから操作して液晶テレビへ動画を表示している。DLNAのDRMを利用し、動画だけでなくデジタルカメラなどで撮影した画像も対応している。今回展示している液晶テレビは参考出展品で、対応テレビは開発中とのこと。