米Psystarは、Mac OS X "Snow Leopard"をIntelプロセッサ搭載の汎用PCで動作可能にする「Rebel EFI」の提供を開始したと発表した。無料のデモ版と有料でフル機能の製品版ともに、PsystarのWebサイトからダウンロード可能。
米フロリダ州マイアミを拠点とするPsystarは以前にMac OS X Leopardが動作可能なPCハードウェアを販売してAppleから訴訟を起こされ、今年5月に破産法を申請して経営再建中であったことが伝えられている。同社は問題となったMac OS Xが動作可能なマシン「Open Computer」で培われたEFI技術を応用して、汎用ソフトウェアとして動作するRebel EFIとして一般提供を行い、今後の方策を探っているものとみられる。
Rebel EFIはダウンロード形式で提供され、CDにイメージを焼くことでMac OS Xのインストールが簡単に進められるようになっている。対応プロセッサとしてCore 2 Duo、Core 2 Quad、Core i7、Xeon Nehalemが挙げられており、実際にユーザーが自身の環境で動作するかを確かめるため、まずはデモ版をダウンロードして動作を検証するようPsystarでは推奨している。デモ版でもMac OS Xをインストール可能だが、フル機能版と比較してハードウェアの機能制限がかかっている。
またPsystarでは同日、同社の販売するマシンでWindows 7の動作をサポートしたことを発表した。Rebel EFIに改良が加えられており、Darwin Universal Boot Loaderを用いてデュアルブートも可能。なおこのデュアルブート機構はダウンロード版のRebel EFIにも搭載されており、Windows 7とSnow Leopardのほか、Windows XP / Vista、Linuxなど各種OSもサポートする。