シェイクスピアの歴史劇『ヘンリー六世』の通し稽古が24日、東京・初台の新国立劇場で行われ、ジャンヌ・ダルクを演じたソニンのほか、浦井健治、渡辺徹、中嶋朋子らが会見を行った。
劇作家シェイクスピアの実質的なデビュー作となる『ヘンリー六世』は、15世紀に英仏間で行われた百年戦争から、薔薇戦争までが三部作で描かれ、同舞台では9時間に及ぶ大作となっている。
フランスの国民的英雄、ジャンヌ・ダルクを演じたソニンは「当時、女性のショートヘアが禁じられている中、ジャンヌ・ダルクは自分で髪を切ったと聞きまして、自分で断髪しました」と役作りのために、6年間伸ばしていたという髪を60cmも切ったことを告白。「バッサリいきましたが、泣けてきましたね。切った髪は真空パックに入れて冷凍保存してあります。いつか、自前のウィッグでも作ろうかと(笑)」と話し、「これで役作りがまた一歩進んだと思います!」と舞台への並々ならぬ決意をアピールした。
また、ヨーク公を演じる渡辺は「今、僕らが世界史の試験をやったら、かなり良い点数が取れるんじゃないでしょうか(笑)。9時間は長いですが、役者・スタッフの一体感が芽生えています。お互いがお互いを拍手したいくらい」と仕上がりに自信を見せていた。
『ヘンリー六世』は、新国立劇場(東京・初台)にて10月27日から11月23日までの期間で上演される。詳細は公式サイトを参照。