経済産業省は22日、8月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。8月の同指数は前月比で0.9%上昇の94.0だった。これで5カ月連続の上昇。前年同月比ではマイナス6.4%だった。

全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしている。

全産業活動指数は、昨年後半から大きく低下。今年3月には89.9にまで落ち込んだがその後は上昇に転じている。前年同月比では2月にマイナス12.4%となるなど4カ月連続で2ケタ台の大きな低下となっていたが、6月からは1ケタ台の低下に収まっている。

8月の指数を産業別にみると、鉱工業生産指数が前月比1.6%、第3次産業活動指数が同0.3%、公務等活動指数が同0.2%とそれぞれ上昇したが、建設業活動指数は同1.5%の低下となった。鉱工業生産指数が前月を上回るのは6カ月連続。建設業活動指数は4カ月連続の低下。

また、同時に発表された8月の全産業供給指数(最終需要部門計)は93.5で前月比0.2%の低下。消費が0.4%、輸出が1.7%、輸入が3.4%それぞれ上昇したが、投資が2.3%低下している。