楽天リサーチは21日、インターネットバンキングに関するインターネット調査結果を公表した。同調査は、9月17日~9月24日にかけて、楽天リサーチ登録モニター約171万人の中から、全国の20~69歳の男女合計1,000人を対象に実施したもの。
調査結果によると、私生活におけるパソコンからのネットバンキング利用経験は68.2%。この結果は、10月に行われた同様の調査とほぼ同率で、ネットバンキングの利用状況が飽和状態にあることがわかった。なお、利用頻度については、「月に2~3回」が最も多く、33.1%。次いで、「月に1回未満」が21.1%、「月1回」が18.6%となっている。
「インターネットバンキング(パソコンから)の利用有無(n=1,000)」楽天リサーチ調べ |
用途(複数回答可)については、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(83.3%)、「他口座への振込・振替」(77.5%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(50.3%)などが上位の回答となった。なお、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」は昨年比プラス12.3ポイント、「他口座への振込・振替」はプラス36.2ポイントと大幅に伸張。「預金口座の情報照会や他口座への振込・振替がネットバンキングの利用方法として定着した感が伺える結果となっています」(同社)とのこと。
「インターネットバンキング(パソコンから)の利用状況(n=654)」楽天リサーチ調べ |
一方、携帯電話による利用経験者はPCに比べて少なく、16.0%。昨年は15.6%で、携帯電話についてもPC同様、利用者が拡大しているとはいえない結果となっている。携帯電話からの利用が少ない理由としては、「携帯電話から銀行取引を利用する必要がないから」(47.5%)、「通信費(パケット料金)がかかるから」(37.4%)、「画面が小さく、情報が見づらいから」(31.9%)などが上位となった。
飽和状態の打開のためには、「モバイルから利便性を改善し、"携帯電話だから利用する"という動機付けが鍵となるのでは」(同社)としている。