「朝食系男子」は、午前中からバリバリ仕事をするデキる男
今どきの男子を形容する言葉として、にわかに脚光を浴びたのが「草食系男子」。彼らの特徴は、協調性が高く、家庭的で、女性に対して控えめ……といったところでしょうか? さて、この流れをくむ男子として、昨今、話題になっているのが、「草食系」ならぬ「朝食系男子」。余裕をもって起床し、朝ごはんを作って、しっかり食べる男子をこのように形容します。
あるデータによると、朝食を摂る男子の75.6%が「自分は規則正しい生活をしている」と評価しているのに対し、朝食を摂らない男子の71.2%が「自分はルーズな生活をしている」とやや反省ぎみの様子。また、両者について、始業開始時刻から実際に仕事に集中するまでの時間について調べたところ、朝食を摂る男子が「22.0分」だったのに対して、摂らない男子は「34.1分」と約12分の遅れを取っていることもわかりました。
この結果を裏付けるように、朝食を摂るメリットとして一般的に次のような点があげられています。
- 食事誘発性体熱生産(食物を摂取することで得られるエネルギーが、体熱となって消費され、体温が上昇すること)により、睡眠中に低下した体温を回復し、身体のスイッチが休止モードから活動モードに切り替わる。
- 脳にエネルギー源となる糖質が供給され、知的活動が活発になる。
- 精神的疲労に対する耐性が高まり、イライラすることが少ない。
- ひと言で表現するなら、午前中からテキパキと仕事をこなし、疲れ知らずといった感じ。
会議中に居眠りをすることもなく、営業先では爽やかな笑顔で対応できる、まさに仕事がデキる男というわけです。
さて、朝食を摂るメリットはわかったものの、いざ作るとなると「1分でも長く寝ていたい」「朝から火を使うのはおっくう」「後片付けに手間取ると遅刻する」など、なかなかやっかいです。そこで、朝食作り初心者さんでも、簡単に朝食が作れるポイントを3つ紹介します。
(1)ごはんと食パンは冷凍しておく。
ごはんは、まとめ炊きして1食分ずつ、ラップに包んで小分け冷凍。食パンは、6枚切りを購入した場合、常温で保存していると、固くなったりカビが生える恐れもあるので冷凍保存するのがオススメ。包装されている袋のまま冷凍してOK。ごはんも食パンも、冷蔵より冷凍の方が、過熱した際にふっくらします。
(2)電子レンジを活用して時間短縮。
耐熱容器に食材を入れて、電子レンジでチン。ガスを使うより短時間ででき、鍋やヤカンを洗う必要がなく、後片付けの手間も簡略化できます。
(3)ワンプレート+ワンカップで後片付けを簡単に。
使用する器は2つだけにします。電子レンジで使用した耐熱容器をそのまま食器として流用してもOKです。
この3つのポイントをおさえた朝食例をひとつ。
<ごはん派>
キムチ納豆丼、とろろ昆布汁
とろろ昆布はミネラルや食物繊維含み、また血中コレステロールを下げる働きがある健康食品。朝食にはもってこいの食材です。
<パン派>
簡単ピザトースト、野菜ジュース
- 凍った食パンにトマト缶(カットトマトを使用しているもの。缶を開けたら、中身を保存容器に入れ替える)のトマトを乗せ、ピザ用チーズをトッピングして、マヨネーズをかけ、粉末バジルをかける。
- オーブントースターでチーズが溶けて、軽く焦げ目ができるまで焼く。
- カフェオレなどお好みの飲み物をプラスする。
トマト缶は1缶=100円程度で買えます。残った分は、残り野菜と一緒にスープにして夕飯の1品にしてもOK。
材料
チーズ : 258円
トマト缶 : 98円
簡単で、栄養バランスも良く、その上、おいしい朝食の出来上がりです。ぜひトライして、朝食系男子の仲間入りをしてみてはいかがでしょうか?
外食回数を減らして、食費を節約し、さらに体にいいものを摂ることが「おうちごはん」の目的です。朝食、弁当、夕飯と3食を「おうちごはん」できたら、言うことなし。近ごろでは、朝食と弁当を作る男子のことを「B&B男子」(Breakfast&Bentou)というとか。節約と健康のために、仲間入りしてみてはいかがでしょうか?
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