世界に見せたい日本のドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2009」が19日、都内で行われ、グランプリには2009年4月期に放送された日本テレビ系の連続ドラマ『アイシテル~海容~』が選ばれた。授賞式には、同ドラマに出演した川島海荷ほか、主演女優賞の天海祐希、主演男優賞の中井貴一らが出席した。
『アイシテル~海容~』は、少年が少年を殺すという事件を通して、被害者家族と加害者家族の苦しみと葛藤を描くホームドラマ。女性漫画誌『BE・LOVE』(講談社刊)に連載された同名漫画が原作で、稲森いずみ、板谷由夏、山本太郎、川島海荷らが出演。事件の加害者である少年を演じた新人・嘉数一星の演技が話題を呼び、高視聴率を記録した。
また、個人に贈られる主演男優賞には『風のガーデン』(フジテレビ系)の中井貴一、主演女優賞には『BOSS』(フジテレビ系)の天海が選ばれた。中井は「個人として共感し影響を強く受けた作品。緒形(拳)さんの、命を紡ぎながら演じているを見て、迷っちゃいけないと教えられた気がします」と、2008年10月に亡くなり、同ドラマが遺作となった緒形を偲びながら、受賞の喜びをかみ締めた。初の刑事役に挑戦した天海は「皆さんの思いを背負って、『BOSS』の役を続けていけたらいいなと思います」と続編に期待を寄せた。