新型インフルエンザが大流行の兆しを見せている。巷ではマスクをつける人々が増え、オフィスビルなど入り口付近に置かれるアルコール消毒液が、日常生活で当たり前の光景になった。
厚生労働省は全国の大都市で10月下旬までに大流行の可能性があると分析。さらに、新型インフルエンザが10月下旬、加えて例年では通常の季節性インフルエンザは10月から患者が報告され始め、来年1~2月に患者数のピークを迎えると予想される。今年は例年より長期間にわたってインフルエンザへの警戒が必要になる。予防対策としてマスク着用や手洗いが推奨されているが、北里研究所病院・耳鼻咽喉科部長の橋口一弘先生は「ウイルスは主にのど、鼻から感染するので、特にのどのケアを意識することが大切」と話しており、マスクだけでなく加湿器・空気清浄機、のど飴など包括的なのどケアを提案している。
インフルエンザ流行の境界線は、空気1立方メートルあたりの水分量が11g以下とされている。これは絶対湿度といわれるもので、東京では例年10月中旬ごろに11gを下回る。橋口先生の研究によると、11g/立方メートル以下になるとのどの防御機能が低下してウイルスの感染リスクが高まることも明らかとなっている。キャドバリー・ジャパンが10月19日よりサイトを開始した「のどカラ2予報」を見ると、全国の絶対湿度がレベル分けされており、一目で分かるので、その都度チェックしてみるのもいいだろう。
また、口呼吸癖のある人が近年増えているという。こうした人は乾燥が気になるこの時期、インフルエンザ罹患のリスクが高いので注意が必要だ。以下にチェックリストを付記するので、まずは自分がそのうち何個、当てはまるか確認してみてほしい。
このうち4個以上当てはまったという人は、自分が、慢性的な口呼吸癖のある"のどカラ族"の可能性がある。そうした人は特に、のどのケアに気をつけていただきたい。
一口でのどケアと言っても、どのようなことを行えばいいのか。橋口先生によると、ウイルスや細菌の防御機能を高めるには、唾液が大きな鍵を握っているという。唾液にはのどに潤いを与え、防御機能を正常に働かせるだけではなく、リゾチームなどの抗菌タンパク質が含まれているので抗菌効果が期待できる。唾液の分泌を促すには、のど飴などを口にする方法が有効だ。外出時、人と話す前後、乗り物に乗るときなど、のどの乾燥を自覚する前に自分好みののど飴をまめに口にしてみよう。しかし、食べ過ぎると肥満や虫歯の原因にもなりかねない。
そこでシュガーレスで低カロリーののど飴を参考までにご紹介する。
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それ以外にも、
- ウイルスのブロック機能だけでなく、のどの保湿機能も兼ね備えたマスクを使用する
- 加湿器や空気清浄機の加湿機能を用いて、のどを潤す
ことなどが有効だとされている。ますます乾燥が気になり、インフルエンザのリスクが高まるこの時期、のどケアについてもう一度考えてみてはいかがだろうか。