第22回東京国際映画祭(TIFF)のオープニングイベントが、17日、東京・六本木ヒルズで開催され、映画祭大使の木村佳乃、グリーンアンバサダーの杏をはじめ、長澤まさみ、広末涼子、中谷美紀、小雪、鈴木京香ら豪華ゲストが登場。鳩山由紀夫首相と幸夫人もグリーンカーペットを歩いた。
「エコ」を標榜するTIFFの試みとして前回から導入され、好評を博したグリーンカーペットが今年も登場。「世界中の映画業界でも、『東京はグリーン』ということで注目度も上がっております。今年はグリーンカーペットをより進化させ、我々がメッセンジャーとなってエコロジーを伝えていく映画祭にしていきたい」と依田巽チェアマンが挨拶し、木村と杏による「エコメッセージ・ツリー」の除幕式が行われた。
その後は木村と杏を先頭に、特別招待作品『アバター』出演のシガーニー・ウィーバーや、『笑う警官』の松雪泰子、『曲がれスプーン』の長澤まさみ、『わたし出すわ』の小雪、黒谷友香、『ゼロの焦点』の広末涼子、中谷美紀、木村多江など、国内・海外から300名以上にも及ぶ豪華ゲストが続々とグリーンカーペットを歩いた。沿道のファンの大歓声に応え、握手やサインにも気さくに応じてファンサービスに努めるゲストの姿も。TIFF開催期間中、コンペティション部門15作品、特別招待作品22作品を含む計270作品が上映される予定となっている。
イベントの途中から小雨が降り出し、あいにくの天気となったが、最後のゲストに鳩山首相夫妻の名前が呼ばれると、沿道からもどよめきが。タキシードに緑の蝶ネクタイという姿で、幸夫人と寄り添いながらグリーンカーペットを歩いた鳩山首相は、「私は友愛という言葉を大事にしたいが、人の心と心をつなぐ役目は、政治より映画のほうがはるかに上手だと思います。ひとりひとりの心に美意識を与えるよう、政治でも頑張ります。でもそれ以上に、映画は人々に美意識を与える一番のものです」と観客を前に挨拶。最後は「映画祭のますますの発展を期待します。おめでとう!」と述べ、TIFFの開幕を祝福した。
第22回東京国際映画祭は、10月25日(日)まで開催され、最終日にはコンペティション部門の最高賞「東京サクラグランプリ」が発表される。