イギリスのマンチェスター空港で、搭乗者のX線検査システムが試験的に導入された。同空港の発表によると、新しいシステムは、ターミナル2に設置され、最短で1年程度実証実験が実施されるという。

システムは、搭乗者のX線画像を撮影し、身体に不審物を所持していないかを係官がチェックするというもの。従来のように、係官によるボディチェックを行うこともなく、搭乗者はジャケットやベルト、靴などを脱ぐ必要がない。画像はモノクロで、髪の毛や顔のパーツといった個人を特定する部分は写し出されず、身体の外郭のみを撮影し、チェック後は自動で消去されると説明している。

同空港の顧客担当責任者のSarah Barrett氏は「セキュリティスタッフにボディタッチをされるのを嫌がる人もいる。かと言って、X線撮影にも抵抗がある人もいるだろうから、まずはトライアルを実施することにした」とコメント。また、搭乗者にはセキュリティエリアに入る前にシステムについての説明があり、搭乗者はボディチェックによる従来どおりのセキュリティ検査を受けることを選択することも可能だ。