進化している両者ではあるが、すぐにシェアを拡大できるわけではないことは確かだ。だが、やはりユーザビリティやユーティリティが上がっていることも事実。少なくともしばらくはシェアを急激に下げる可能性は低い。

人気順でいえば、Google TrendsDistroWatch.comを指標として見ると、Ubuntuが一歩リードしているといえる。今の流れでは新規ユーザーがどちらに食いつくかといえば、やはりLinux業界を賑やかにしているUbuntuであろう。

ただし、Ubuntuの勢いが続くかはわからない。Ubuntuから派生したLinuxディストリビューションもじわりじわりとユーザーを確保しているし、これからも新しいLinuxディストリビューションが登場するはずだ。オープンソースの強みはパクりパクられであり、相乗効果で成長するものだからだ。

まだどちらも正式版の公開まで間があり、Ubuntuに関しては10月22日にRC版を、openSUSEは10月15日と10月29日にRC版を公開する予定となっている。まだまだどちらもバグフィクスなどの改善の要望があるので、興味のある方はリリース前に一度実際に触ってみてはいかがだろうか。

ISOイメージはUbuntuが各国のダウンロードミラーサイトより、openSUSEがダウンロードサイトより取得できる。

インストール方法についてはどちらもUSBへの対応も進められている。Ubuntuの場合はLiveCDからシステムを起動し、usb-creator-gtk(USBスタートアップディスクの作成)で作成できる。openSUSEの場合はLiveCD自体がUSBイメージとして使用できるようになっており、ddコマンドやUSBへの書き込みツールを使っての作成が可能だ。ぜひ、USBからのインストールも試してみていただきたい。