NVIDIA、40nmベースのエントリー向け「GeForce GT 220」「GeForce 210」

NVIDIAは、GeForce 200世代のエントリー向けGPUとして、「GeForce GT 220」と「GeForce 210」の2種類を発表した。グラフィックスカードのベンダー各社からは、オーバークロックモデルやファンレスモデルなどの製品が登場している。

ポジショニングとしてはGeForce GTS 250の下になる。ストリームプロセッサ数は、GT 220が48基、210が16基とかなり抑えられているが、その分、低価格と低消費電力(最大58W/30.5W)を実現している。エントリー向けではあるものの、最新の40nmプロセスを採用したGPUであり、DirectX 10.1にも対応した。

GT 220と210の違いは、ストリームプロセッサ数と、各種クロック、メモリバス幅など。ベースとなるリファレンス仕様は以下の通りだが、ベンダー各社からはオリジナル仕様のモデルも多数発表されている。

■リファレンス仕様
GPU	GeForce GT 220	GeForce 210
コアクロック	625MHz	589MHz
シェーダクロック	1,360MHz	1,402MHz
ストリームプロセッサ	48基	16基
搭載メモリ	1GB DDR3	512MB DDR2
メモリクロック	790MHz	500MHz
グラフィックス出力	VGA/DVI/HDMI	DVI/VGA/DisplayPort
バスインタフェース	PCI Express x16
占有スロット	1スロット

ELSA

ELSAの製品は、全モデルがロープロファイルのデザイン。GT 220を搭載する「ELSA GLADIAC GT 220 LP DDR3 1GB」(店頭予想価格:10,000円前後)のほか、210搭載モデルでは、「ELSA GLADIAC 210 LP DDR3 512MB」(同7,000円前後)に加え、PCI Express x1タイプの「ELSA GLADIAC 210 LP x1 512MB」(同13,000円前後)も用意した。全て 10月下旬の発売を予定している。

GIGABYTE

GIGABYTEはオーバークロックモデルを投入。コアクロックは、GT 220搭載モデルの「GV-N220OC-1GI」(9,300円前後)が720MHz、210搭載モデルの「GV-N210OC-512I」(5,800円前後)が650MHzとなっている。GV-N220OC-1GIは100MHz近い大幅なオーバークロックだが、オリジナルの8cmファンを搭載しており、2スロット厚となる。発売は10月17日の予定。

MSI

MSIの210搭載モデル「N210-MD512H」(5,300円前後)は、数少ないファンレス製品。大きなヒートシンクのため、2スロット厚となってしまうものの、静音向けには魅力的だ。GT 220搭載モデル「N220GT-MD1G-OC/D3」(9,000円前後)はオーバークロックモデルで、コアクロックは650MHzに向上している。どちらも10月14日の発売。

ZOTAC

ZOTACは、GT 220搭載モデルだけで3種類を用意。メモリ構成が異なっており、リファレンス仕様の「ZOTAC GT220 DDR3 1GB」(8,000円前後)のほか、DDR2メモリ1GB搭載の「ZOTAC GT220 DDR2 1GB」(7,500円前後)とDDR2メモリ512MB搭載の「ZOTAC GT220 DDR2 512MB」(6,980円前後)がある。210搭載モデルは「ZOTAC G210 DDR2 512MB」(5,000円前後)で、いずれも 10月中旬の発売予定だ。

Leadtek

Leadtekの製品は、GT 220搭載モデルの「WinFast GT220 1024MB DDR3 Low profile」も、210搭載モデルの「WinFast 210 512MB DDR3 Low Profile」も、ロープロファイルモデル。交換用に、2スロット厚の専用ブラケットが付属する。

玄人志向

玄人志向は、メモリの種類(DDR2/3)と容量(1GB/512MB)の組み合わせで、GT 220搭載モデルを4種類発売。DDR3/1GBが「GF-GT220-E1GHD/D3」、DDR2/1GBが「GF-GT220-E1GHD」、DDR3/512MBが「GF-GT220-E512HD/D3」、DDR2/512MBが「GF-GT220-E512HD」だ。210搭載モデルは「GF210-LE512HD」の1種類。

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