富士通は14日、企業向けノートPC「FMV-LIFEBOOK」、デスクトップPC「FMV-ESPRIMO」のラインナップを一新し、全9シリーズ37機種を、10月下旬より順次発売すると発表した。全製品でMWindows 7 Professionalに対応したほか、FMV-LIFEBOOKでは、遠隔操作でデータ消去ができるセキュリティ機能「CLEARSURE」対応モデルを3シリーズに拡充している。

「FMV-R8290」

FMV-LIFEBOOKでは、全シリーズで標準搭載のHDDを160GBとし、高性能CPUを搭載するなど基本性能を強化した。また、PCがPHS通信圏内にある場合は電源がオフの状態でも遠隔からのデータ消去が可能な「CLEARSURE」対応モデルを、従来の2機種から「FMV-A8290」「FMV-S8390」「FMV-R8290」の3シリーズ8機種に拡充。特にS8390とR8290では、データを自動で暗号化し、暗号化機能付フラッシュメモリに対応。ほか、指紋センサやスマートカード、Felicaポートなどによるログイン認証も可能で、強固なセキュリティを実現できる。

「FMV-D5295」

FMV-ESPRIMOでは、今回発売する全機種において標準搭載のHDDを160GBとし、さらに最大500GBまでオプション変更可能とするなど、基本性能を強化。特に「FMV-D5295」では、Intel G41 Expressチップセットと、データ転送帯域に優れるDDR3規格のメモリを搭載し、高速動作を実現した。

なお、中小規模企業・SOHO・個人事業主向けに提供している「FMVバリューシリーズ」についても、CPUなど基本性能を向上させ、さらに高いコストパフォーマンスを実現した15.6型ワイド液晶搭載ノートPC「FMV-A6290」、およびコンパクト型デスクトップPC「FMV-D3290」を新規提供する。