日本ビクターは、壁掛けを実現する薄さ約31mmのフラット&スリムデザインを採用したスピーカーシステム「SP-FT1/FT2」(2本1組)とインテグレーテッドアンプ「AX-FT1/FT2」を10月下旬より発売する。価格はオープンで推定市場価格はSP-FT1/FT2が2万円前後、AX-FT1/FT2が23,000円前後。

スピーカーシステム「SP-FT1」(左右)とインテグレーテッドアンプ「AX-FT1」(中)

両製品は、薄型テレビとの組み合わせを想定したホームシアターシステムで、FT1がブラック、FT2がホワイトとなっている。壁掛けが可能な約31mmの薄さと凸凹の少ないフラット形状のデザインを採用。それぞれ1kgを切る質量に抑えられている。

スピーカーシステム SP-FT1/FT2は、同社独自のDDスピーカーユニットを採用。低域から高域まで円形に近い指向性を持つユニットの特性により、壁掛け使用時は全帯域ほぼ均一にバッフル効果が得られるため、自然な音のままで音圧レベルが増強され、より豊かなサウンドが楽しめるという。付属スタンドにより、壁掛けだけでなくフォトスタンドのようにラックに置いて使用することも可能だ。手持ちのアンプとの組み合わせでの使用に加え、インテグレーテッドアンプ AX-FT1/FT2との組み合わせでは、1台に2個あるスピーカーユニットに別々の信号を入力する独自の4ch独立駆動のフロントサラウンドに対応。2台のスピーカーだけで迫力あるサラウンドを実現する。

インテグレーテッドアンプ AX-FT1/FT2は、ドルビーデジタル/DTS/AAC/リニアPCM対応に加え、独自の4chフロントサラウンドにより、DVDやBS/地上デジタル放送のマルチチャンネル信号はもちろん、昔の映画やCDなど2chステレオのコンテンツもフロントスピーカーだけでマルチチャンネル再生が楽しめる。デジタル入力端子を3系統、アナログ入力端子を1系統装備し、複数のAV機器の接続に対応。また、サブウーハープリアウト端子を装備している。端子カバー装備により、配線を整理して壁掛け設置が可能。また、表示部の上下反転切り替え機能により、ブルーレイ/DVDレコーダーなどと並べてラック内への設置にも対応している。

SP-FT1/FT2の主な仕様
スピーカー形式 1ウェイ2スピーカー密閉型 防磁形(JEITA)
スピーカーユニット 9.5cm×10cmDDスピーカー×2個
最大許容入力 30W(ショートワイヤー使用時)、15W(各入力端子独立使用時)
定格インピーダンス 8Ω(ショートワイヤー使用時)、4Ω(各入力端子独立使用時)
周波数帯 110Hz~23kHz
外形寸法 186(W)×300(H)×30.8(D)mm
(スタンド装着時:186(W)×296(H)×87(D)mm)
質量 約0.85Kg(1本あたり)(スタンド装着時:0.94Kg)
付属品 スピーカーコード3m×2、スタンド×2、ショートワイヤー×2、スタンド用ネジ×4
AX-FT1/FT2」の主な仕様
実用最大出力 80W(20W×4)(JEITA THD10%/4Ω)
入力端子 アナログ×1、光デジタル×3
出力端子 サブウーハー プリアウト×1
電源 付属ACアダプター AC100V-240V 50Hz/60Hz
消費電力 17W(動作時)/0.7W(電源待機時)
外形寸法 186(W)×300(H)×31(D)mm
質量 約0.73Kg
付属品 ACアダプター、電源コード、リモコン、リチウム電池×1(リモコン動作確認用)、スピーカーコード 3m×2