先々週は円高基調の影響もあり、日経平均株価は1週間で10%近い下落をした。しかし、先週は5日(月)こそ、最安値9669.31円と9700円を割る展開で、さらなる下落基調かと思われたが、6日(火)から米国市場の上昇を受け、日本株も反転。4日連続の上昇となり、9日(金)には、6日ぶりに1万円を超え、1万16.39円の高値でひける高騰ぶりとなった。
今週は、米国大手企業の決算結果が次々と発表になる。13日(火)はインテル、コカ・コーラ、14日(水)はJPモルガン・チェース。15日(木)はゴールドマンサックス、シティグループ、IBM、グーグルなど、ハイテク、金融業界の今後を占う鍵となりそうであり、要注目だ。
国内では、大手銀行をはじめとする銀行株の動きがさえない。政府が、元利金の返済を3年間猶予することを柱にした猶予制度を検討していると伝えられているが、返済猶予中に借り手の倒産などで生じた損失を国が補てんする案も浮上との声も。これが原案に盛り込まれれば、銀行株にとってはプラス要因の可能性も。
折しも、みずほ銀行第16回期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)8年債が9日から募集となっているが、利率年1.98%(申込単位は200万円単位)。みずほフィナンシャルグループの9日終値が187円。もしこの株価で購入し、200円まで上昇したら、単純な値上がり率は6.95%。社債と株式では、購入ターゲットが違うものの、銀行株は下げ過ぎという市場の声も見逃せない観点。今週の注目業種となるかもしれない。