この9月、ウエスタンデジタルジャパンが2.5インチHDD搭載のポータブルHDD「My Passport」シリーズ、据え置き型の外付け3.5インチHDD「My Book」シリーズ新製品を発表した。これに合わせ来日した米Western Digital Product Marketing ManagerのAlison Hau氏にこれら製品群についてお話を伺うことができたので、ここでレポートしよう。
-- 今回発表された製品を改めて紹介していただけますか?
Alison Hau氏: まず、ポータブルHDD「My Passport」シリーズには、主にWindowsユーザーに向けたNTFSフォーマット済みの「My Passport Essential」「My Passport Essntial SE」、Mac OS X向けのHFS+ Journaledフォーマット済み「My Passport for Mac」があります。どの製品もUSB 2.0接続タイプで、従来製品より20%も薄型かつ小型化したことでさらにポータビリティに優れた製品になっており、持ち運びやすくなっています。
My Passport Essentialは、容量320/500/640GBの3タイプを発表し、カラーバリエーションとして「Artic White」「Cool Silver」「Midnight Black」「Pacific Blue」「Real Red」の5色を用意しています。サイズはH15×D83×W110mmで、重量0.20kgです。My Passport Essential SEは、サイズH18×D83×W110mmで、重量0.20kgです。カラーはBlackで、容量は750GBタイプと1TBタイプを用意しています。対応環境はいずれもWindows XP/Vista/7で、64bit OS対応です。また、My Passport Essential SE向けのドッキングステーション「Capital D-Dcok」(別売)を2010年第1四半期発売予定です。
My Passport for Macは、容量320/500/640GBの3タイプがあり、サイズはH15×D83×W110mmで、重量0.20kgとなっています。カラーはCharcoalのみとなります。Mac OS X 10.5 Leopard/10.6 Snow Leopard、またバックアップシステムTime Machineに対応しており、Macに接続するだけですぐに使えます。
今回のMy PassportシリーズとMy Bookシリーズは、256bitのハードウェア暗号化とパスワードロックを実現しています。また専用ユーティリティとして自動リアルタイムバックアップ/復旧を行える「WD SmartWare」をバンドルしている点も大きな特徴です。
-- My Passport Essential、My Passport for Macとも対衝撃性に優れるという特徴があるようですが、これはどのようなものですか?
Hau氏: 研究所で実験と検証を行っており、机の高さやポケットから落としてしまうなど日常生活の中でのトラブルでは問題ありません。ただ、自動車が載ってしまったなどのレベルになると難しいですね。
-- 日本では、ノートPCやポータブル機器をいくつかカバンに入れた状態で、ギュウギュウ詰めの満員電車に乗るといったことがあるのですが、その程度なら問題ない?
Hau氏: その程度なら問題ありません。
-- My Passport Essentialのカラーバリエーションは、英語版のプレスリリースではCool Silver、Midnight Black、Pacific Blue、Real Redの4色のみで、日本ではArtic Whiteが追加さていますが、この理由は何ですか?
Hau氏: 事前に色について調査を行った結果、アメリカでは白系はあまり人気がなく、日本を含むアジアでは非常に好まれるため追加しています。できる限りユーザーの皆さんのニーズに合わせるため、カラーバリエーションの内容を変えていますね。
-- アメリカではどの色が人気なのですか?
Hau氏: 白以外はどれも均等に人気がありますよ。
-- My Passport for Macの筐体表面は、マット処理がなされていますが、なぜこのデザインを採用したのですか?
Hau氏: 米Appleとディスカッションを行い、マーケティングチームで協議した結果このデザインを採用しました。製品パッケージもリサイクルできることを意識したものとなっています。
-- My Passport for Macでもカラーバリエーション展開の予定はありますか?
Hau氏: 今のところ、今回のデザインのみですね。どうしてもということであれば、My Passport Essentialをフォーマットし直して使っていただくことになります。
-- Mac OS X用従来製品ではIEEE1394接続が可能でしたが、今回の新製品で採用しなかった理由は何でしょう?
Hau氏: 今後予定していますので、ご期待ください。