「三国志」の世界を駆け抜けろ! MMORPG『三国群英伝ONLINE』の魅力に迫る (前編)

『蒼天航路』に『レッドクリフ』、はたまた『ひまわりっ』に登場するウイング関先生など、男子ならず、女子までものハートをガッチリ掴み続ける、「三国志」のエンタメ作品たち。そんな、魅惑の「三国志」を舞台としたMMORPGが今回紹介する『三国群英伝ONLINE』だ。USERJOY JAPANが運営する本タイトルは、アイテム課金制を採用しており、基本プレイは無料で遊べるのがうれしいところである。

「三国志」を舞台としてMMORPG『三国群英伝ONLINE』

基本的なシステムは、キャラクターを作り、レベルを上げ、レアアイテムを探し、仲間と冒険する、というオーソドックスなMMORPGなのだが、なんといっても特筆すべきは、その遊びやすさ。とにかく、何もかもが手っ取り早い感じである。

昨今のMMORPGの間口を狭くしているのが、「キャラクターメイキング」と「チュートリアル」。しかし本作では、最初のキャラクターメイキングで何十分も悩むことなんてない。まず、戦士タイプの「猛将」、魔法戦士タイプの「豪傑」、攻防一体、賢者タイプの「軍師」、魔法使いタイプの「方士」の4種類から職業を選び、適当に名前とステータスを割り振れば、そのままゲームスタート! ここまで、5分とかからない。


猛将		豪傑


軍師		方士

そして次に向かう「初心者地区」や「修行場」に、簡単なクエストを楽しみながら自動的にシステムを理解できるような「チュートリアル」が組まれている。しかも、ここまでこなしても、せいぜい30分というトコロである。

この後(実はここが「三国志」ファンにとっては悩みどころとなるのだが……)、「魏」「呉」「蜀」から好きな国を選んで、広大なる中国大陸へと降り立つのだが、さっそくいるいる、曹操、孫権、劉備様。御大将自らが、それぞれ国を選んだプレイヤーを「お前の力が必要だ」と激励してくれる。何とも、苦しゅうない気分である。さらに、ほどなくして各国の名将たちが、プレイヤーに数々のクエストを依頼してくる。「三国志」ファンにとっては、もうこれだけでたまらない。

基本的なゲームシステムは、敵をクリックして倒していくという簡単なものなのだが、これを重厚な作品として楽しませてくれるのが、モンスターを含むキャラクターのアクションと、自分好みの兵士を率いられる「統率システム」だ。

兵士を率いて三国世界を駆け抜けろ! 敵は山羊から黄巾党、今日まで伝わる名将までさまざま

まず、アクションは見ているだけで楽しい。武器を振りかぶれば、ごろつきが殴りかかり、牛が両角で突き上げ、虎が牙をむく。MMORPGとしてはキャラクターのグラフィックがかなり大きめ。それがかえって、けっこうな迫力を生むのである。

そして、ほかのMMORPGともっとも大きくちがうのが「統率システム」。何と最大で10人もの兵士を同時に雇うことができるのだ。多数の兵士がプレイヤーの周りに陣を敷き、一斉に敵へと襲い掛かるさまは、ほかの作品では中々味わえないもの。しかも、それぞれの兵士に名前をつけ、転職させるなど、かなり自由に育てられる。さらに、プレイヤーが離席中でも近くのモンスターを察知して攻撃してくれるので、寝ている間や、仕事中(!?)にレベルアップ、なんて楽しみ方もできるのだ。

仲間となる兵士の職業もかなり多彩で、上位クラスになれば独自の必殺技を自動的に繰り出すほか、狼や虎、象さんに乗った兵士も雇うことができる。また、プレイヤーのレベルが上がるに応じて、投石車や衝車などの攻城兵器や、「白虎」や「朱雀」といった四聖獣を召喚し、従えることも思いのままだ。

数多あるクエストの中には、有名武将から依頼されるものも。時空を超えた三国武将との遭遇だ

ほかに特徴的なのが、「官位」システム。クエストや、強弱さまざまなボスモンスターを倒すことで「勲功」を得ることができ、その勲功と一定の金で、「官位」を得ることができるのだ。スタート時、プレイヤーは一介の百姓の身分。そこから、屯長、校尉といった部隊長から、果ては左将軍や司空などの重職に就き、三国世界に名を轟かせるとともに、役職に応じたステータスボーナスを得ることができる。官位を買うのに金が必要、というのも、いかにも戦乱の「三国志」時代らしくて楽しいではないか。もちろん、官職に就かず、最強百姓として生きるのもよし。そのあたりはプレイヤーの自由なのだ。

勲功を立てれば、新たな官職に就くことができる。目指すは丞相か車騎将軍か!?

また、「国戦」と呼ばれる広大な中国大陸の各地を巻き込んだ大規模なプレイヤー同士のバトルが用意されているほか、高レベルになれば「関羽」や「夏侯惇」といった英傑たちの魂を得て、自身が専用グラフィックとして用意された名将に成り代わることもできる。外見だけでなく、その能力ももちろん強大である。さらに、魏呉蜀と並ぶ、自分の国を興すことも可能だ。

特定のボスが出現すると、全土に名が轟き渡る。西はローマから東は倭の国まで登場

低スペックのマシンでも楽々動作可能とのことなので、部屋の隅に転がっていた、ほとんどワープロとしてしか活用されていないノートブック(Celeron 575 (2GHz)、メモリ1GB)で動作させたところ、驚くほど快適にプレイできた。正直言って、インターネットブラウザのほうが、重いと感じるほど。それもそのはず、必要スペックはPentium III 500MHz、メモリー128MBとのことである。動作環境については、公式サイトを参照されたし。

また、一般的なMMORPGと比べ、レベルアップのスピードかかなり速いので、どんどん強くなっていく自分を体感できる。さらに、兵士の転職に必要なアイテム集めや各マップにランダムで出現する早い者勝ちの宝箱など、MMORPGの醍醐味であるレア収集も、ゲーム序盤から楽めるのが何とも心憎い。

マップ上に突然現れる宝箱。出現すると、隣のマップまで知らせが届く。早い者勝ちだぜ!

今なら、「初心者応援キャンペーン」が展開されており、新進プレイヤーは兵士や、馬を操るために必要な鞍などをゲットできるので、せひこの機会にチャレンジしてみてはいかがだろうか。課金アイテムを使えば、さらに経験値のアドバンテージやレアアイテムを得ることもできる。

というわけで、駆け足で本作の魅力を紹介したが、次回後編では、実際のプレイレポートも交えつつ、さらに本作の見どころをチェックしていきたい。

ゲームタイトル	三国群英伝ONLINE
対応機種	PC (Windows)
ジャンル	歴史MMORPG
料金	・基本プレイ無料・アイテム課金
URL	http://sg1.ujj.co.jp/