ヤマハ+産総研「歌うHRP-4C(未夢)」

今年のCEATECで、ある意味もっとも注目されているのは、ヤマハと産業技術総合研究所(産総研)のコラボレーションにより実現した歌ロボット。これは、産総研のヒューマノイドロボット「HRP-4C(未夢)」と、ヤマハの歌声合成技術「VOCALOID2」を連携させたものだ。

一見、ロボットがパターン通りに動いていて、歌を同時に流しているだけに見えるかもしれないが、同一のサーバがロボットの動きとVOCALOID2を制御しているのがポイント。リアルタイムに、音声を合成しつつ、"口パク"の動作データも自動生成しているそうだ。

ピアノの伴奏も同時に制御している

デモシステムの概要

デモは、各日の11:00、12:00、14:30、16:00より実施される。最後の回のみ、HRP-4Cがコスプレする"スペシャルバーション"となる予定だ(最新情報はTwitterの公式アカウントを参照)。格好はクリプトン・フューチャー・メディアの「初音ミク」とインターネットの「メグッポイド」が日替わりになるそうで、初日には初音ミクの代表的なオリジナル曲「メルト」「ワールドイズマイン」「みくみくにしてあげる♪」を歌い上げた。

動画
"やり過ぎ"な気がしないでもないミクバージョンのHRP-4C。曲は「みくみくにしてあげる♪」(wmv形式 3.53MB 1分2秒)

今回、動いているのは頭部だけで、肩から下は微動だにしなかったのだが、「歌って踊れるロボット」を目指しているということなので、今後、ダンスも加わったHRP-4Cを見ることができるかもしれない。

衣装も特注したという力の入れ具合

意外(?)と違和感がないような

ヤマハのブースは、ホール3の「ライフコンテンツフロンティア」パビリオンの中にある。HRP-4Cのほかに、iPhoneアプリの「FingerPiano Share」や「セカイカメラ」を使った技術デモも行われている。

セカイカメラで見ると、会場にエアタグが

ピアノを弾くとエアタグが残る仕組み