電気通信事業者協会(TCA)は7日、9月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数で、ソフトバンクが2ヶ月連続で首位の座をキープした。KDDI、イー・モバイルが続き、先月2位だったNTTドコモは4位に後退した。

ソフトバンクは10万8,000増で、累計契約数は2,131万6,900契約となった。同社では「iPhone 3G」などの売り上げが好調だった。9月1日からはホワイトプラン基本料が最大10ヶ月無料になる「のりかえキャンペーン」を開始しており、番号継続制(MNP)を利用した新規加入者の増加につながったものとみられる。

2位のKDDI(au)は10万2,300増で、累計契約数は3,123万2,700契約。首位のソフトバンクとは5,700件の差だった。8月から開始した「指定通話定額」などの定額サービスが好調。10月1日からは10,000円をキャッシュバックする「MNPキャッシュバックキャンペーン」を実施する。3位のイー・モバイルは8万8,200増で、累計契約数は189万7,700契約。同社ではデータカードの販売シェアが28ヶ月連続1位と、好調を維持し続けている。4位のNTTドコモは6万6,000増で、累計契約数は5,518万6,500契約。9月は2007年8月から開始した「ファミ割MAX」、「ひとりでも割引」の割引サービスの更新時期にあたり、他キャリアへ乗り換えたユーザーが多いものとみられる。

携帯電話全体の累計では36万4,500契約増の1億963万3,800契約だった。なお、ドコモの2in1契約は2,900減で累計43万5,300契約、ソフトバンクのダブルナンバーは1,300増で累計2万5,100契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 66,000 55,186,500
KDDI(au) 102,300 31,232,700
ソフトバンクモバイル 108,000 21,316,900
イー・モバイル 61,100 1,809,500
携帯電話総計 364,500 109,633,800

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイルを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -200 16,300
KDDI(au) -5,400 14,500
ソフトバンクモバイル -11,000 18,600
イー・モバイル 2,300 -

PHSではウィルコムが4万2,300減で、PHS全体で443万4,900契約となった。12月から実施予定の「新ウィルコム定額プランS」の予約キャンペーンを9月4日から開始。同プランでは高校生以下のユーザーを対象に3年間、月額料金が1,450円で利用できるなどのサービスを予定している。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -40,500 4,477,100
PHS総計 -42,300 4,434,900

加えて今回の発表では、モバイルWiMAXサービスを展開するUQコミュニケーションズが初めて契約数を発表している。同社の9月末時点の契約数は2万1700で、2009年度は四半期ごとに契約を数公表するとしている。