米Microsoftは10月6日(現地時間)、米ニューヨークでオープンハウス・イベントを開催し、ホリデーシーズンに向けて発売される「Windows Mobile 6.5」ベースの携帯電話を披露した。同イベントに先駆けて、モバイルアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」をオープンさせ、データバックアップ・同期サービスの「My Phone」を開始。同社はまた、Windows Mobileで動作する携帯電話を、今後は「Windows phone」という新ブランドで展開することを発表した。
Windows Mobile 6.5では、モバイル環境での利用体験に焦点を当てたユーザーインターフェイスの改良が行われた。ホームスクリーンから新着メッセージ、不在着信通話件数、予定など重要な情報に素早くアクセスできる。指先を使ったタッチスクリーンでの快適な操作が可能になり、タッチスクリーンのみ、QWERTYキーボードとのハイブリッドなど、Windows Mobile搭載製品の幅が広がった。最新のInternet Explorer MobileはAdobe Flash Liteを搭載、PC用ブラウザにより近いWebブラウジング体験を実現する。その一方で自動コンプリート機能、ズームイン/ズームアウトを行えるスケールバーなど、モバイル版に必要な操作性も向上している。
Windows Marketplace for Mobileには、サービス開始時点で246種類のアプリケーションが揃う。すでに750以上のISVが登録しており、今後も登録アプリ数は増え続けていくという。
My Phoneは、コンタクト、テキストメッセージ、予定などWindows phone内の情報をパスワードで保護されたWebサービスに自動同期・バックアップする。新しいWindows Mobile携帯に変更する際に、My Phoneから簡単にデータをリストア可能。米国では携帯電話を紛失した場合に位置を特定したり、遠隔ロック/遠隔データ消去を行える有料サービス「My Phone Premium」も提供する。
Microsoftによると、Windows Mobile 6.5搭載端末は年内に世界20カ国以上で、30モデル以上がリリースされる。オープンハウスでは北米で発売される台湾のHTCの「Pure」「Imagio」「Tilt 2」、韓国Samsung Electronicsの「Intrepid」などが紹介された。