「CEATEC JAPAN 2009」の東芝ブースでは、携帯電話を使ったさまざまな取組みを紹介している。ケータイで撮影した写真をクラウドを経由して離れた場所のPCに送ることができる「クラウド対応フォトブック」や、音声翻訳技術などが展示されている。

「クラウド対応フォトブック」で携帯で撮影した写真をPCに

クラウド対応フォトブックでは、東芝製のWindows Mobile搭載のケータイ「T-01A」で撮影した写真を、PCに送ることができる。PCに送った際、過去に撮影した写真を顔認識し、スライドショーとして表示することもできる。ブースでは、スライドショーの最後に、ブースで撮影した写真が大画面に表示されるようになっている。

クラウド対応フォトブックでは、まず「T-01A」で写真を撮影

過去に撮影した写真のスライドショーの後、ブースで撮影された写真が大画面に表示された

また、「T-01A」を使ったサービスとして「音声翻訳技術」も紹介。日本語と英語に対応し、携帯に向かって日本語を話すと、日本語と英語が携帯画面上に表示されるようになっている。英語を話しても、日本語と英語が画面上に表示される。この技術が実際に製品に搭載される時期は、「遅くても来年中」(東芝担当者)としている。

音声翻訳技術では、日本語と英語に対応している

環境問題への取り組みも展示

東芝ブースでは、「ホームコンテンツシェアリング」についても、展示している。このサービスでは、携帯やビデオカメラに保存された画像や映像を、携帯やビデオカメラをPCの対応部分にかざすだけで、PC内に保存することができる。ソニーなどと共同開発している「TransferJet」という技術を使用している。また、無線LANを使用して、画像や映像を自宅内の大画面テレビに送信する技術なども、同じコーナーで紹介している。

「ホームコンテンツシェアリング」では、携帯やビデオカメラに保存された画像や映像を、携帯やビデオカメラをPCの対応部分にかざすだけで、PC内に保存することができる

東芝ではさらに、携帯電話に関係する、環境問題への取組みについても展示している。携帯電話では、ポリ塩化ビニール(PVC)と臭素系の難燃剤について、別の物質への代替を進めており、すでに90%の代替化を実現している。同社では、残る10%についても代替化を進め、「今年中には全廃し、2010年から発売する携帯電話に関しては、全て、塩素・臭素フリー(ハロゲンフリー)の携帯電話にする」(担当者)としている。

東芝では、携帯電話に関係する、環境問題への取組みについても展示している