菊地凛子

映画『サイドウェイズ』(チェリン・ブラック監督)の完成披露プレミアが、5日、東京国際フォーラムで行われ、主演の小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香らが登壇した。

本作は米アカデミー賞・脚色賞をはじめ、世界各国で90部門以上の賞に輝いた『サイドウェイ』の日本版で、ワインを通じた"大人の青春"を描く。メインキャストに日本人を配しながら、海外スタッフのもと全編で海外ロケが敢行されており、小日向は「1年前のちょうど今頃、カリフォルニアの青い空の下で、無我夢中で撮影しました。アメリカ版と同様、本当に素敵な映画になったと自信を持って言えます」と挨拶した。

ロケでは当たり前のように英語が飛び交う環境ゆえ、「何を言っているか全然わからないので、日本にいる時以上にニコニコしていました」と小日向。それだけにストレスも感じたようで、「1週間ほどまったく便意を催さなくなった時期も。できるだけ冷たいワインを飲み、お腹をくだすように試みたものの、それさえも拒否するように全然出なくて。顔は笑っていても、下はガチガチでした(笑)」と赤裸々トークで爆笑の渦に巻きこんだ。

主人公の道雄役の小日向文世。大介の結婚式のために訪れたアメリカで、20年前の片思いの相手・麻有子と再会する

アメリカで俳優として成功しながら、その後は低迷し、レストランの雇われ店長に落ち着く大介を演じた生瀬勝久

鈴木京香は艶やかな着物姿で登場。道雄(小日向)の片思いの相手で、アメリカで道雄と再会する麻有子を演じた

菊地凛子。本作では麻有子(鈴木)の親友で、大介(生瀬)に婚約者がいるとは知らずに交際する女性・ミナを演じる

一方の生瀬も、「まるまる1カ月向こうにいて、いろんなことがありました。助監督は男性が好きみたいで、僕がラコステのシャツを着ていたら、『生瀬君、このワニは噛むんだよ』と言われ、チュッとやられてハグされて……。以来、夜はホテルの鍵をかけるようになりました(笑)」。この発言を受け、小日向が「助監督の気が生瀬さんに行ってたのが、なぜか悔しくて。『いや、俺のほうにもちょっと来てたよ』って自慢話にしたこともありました」とささやかな対抗心(?)を見せていた。

鈴木は艶やかな着物姿で登壇し、MCの川端健嗣アナ(フジテレビ)から「よく見てください。ブドウ柄なんですよ」と紹介された。そこへ菊地が「ちなみに……」とトークに割り込もうするも、途中でやめてしまい苦笑い。鈴木が、「偶然持っていたんですよ。まるで今日の日を待っていたかのように。みんなからは『そんなにワインが好きなの?』と言われてしまいました」と述べた後、川端アナに「菊地さん、いまカブってしまったみたいですけど」と話を振られると、「『ちなみに私のアンダーウェアはぶどうです』と言おうと思って」。

さらに彼女は、「もしあれなら……」と言いながら下着を見せようとする仕草まで見せ、「大丈夫です! 社長に怒られちゃいますからね」と川端アナに制される場面も。出演者らの飄々としたやり取りに、会場は終始笑いに包まれていた。

ストーリーにちなみ、出演者らがワイングラスを持ってのフォトセッションが行われた。右端は本作の音楽を手がけるウクレレ奏者のジェイク・シマブクロ

乾杯の発声とともに、出演者らがワインに口をつける場面も

映画『サイドウェイズ』は、10月31日より全国ロードショー。