国民生活の豊かさの水準を示した「人間開発指数(HDI)」の世界ランキングが5日、国連開発計画(UNDP)が10月5日に発表した『人間開発報告書 2009』で明らかになった。

HDIとは、出生時平均余命や成人識字率、初等、中等、高等教育の総就学率、1人当たりのGDPなどで測定し、国ごとの人間開発の達成度を総合的に評価したもの。今回のランキングでは、182カ国・地域を対象に調査が行われ、ランク付けがなされた。

世界ランキングのトップ5は、前年と変わらず、ノルウェー / オーストラリア / アイスランド / カナダ / アイルランドの順。以下は、オランダ / スウェーデンの順位が入れ替わり、それぞれ6位、7位となった他、前年11位のフランスが8位にランクアップ。

また、日本は前年同様10位。その他、アジア諸国では、23位にシンガポール、24位に香港、26位に韓国が位置している。

一方、ワースト3は、ニジェール / アフガニスタン / シエラレオネの順。以下10位までの顔ぶれはすべて前回と同様の結果となった。

その他、最も順位を上げたのは、92位の中国で7ランクアップ。以下、77位のコロンビアと78位のペルーがそれぞれ5ランク上昇し、いずれも1人当たりGDPの急速な成長が主な要因だと分析されている。