Windows 95以来、スタートメニューのアクセサリには、電卓が含まれていた。その機能はVistaまでほとんど変わることなく続いてきた。

図1 Windows Vistaの電卓

ところがである。Windows 7では、この電卓が大きく変化したのである。まずは、普通に起動したところのWindows 7の電卓が図2である。

図2 Windows 7の電卓

一見すると、ごく普通の電卓っぽくなっている(後述する、別のモードが起動することもある)。これまでよりも、使いやすいという印象を受ける。本稿では、より進化した電卓について見ていこう。

4つの顔を持つWindows 7の電卓

非常にシンプルになった電卓であるが、実は4つの顔持っている。図2で[表示]メニューをクリックする。図3のようなメニューが表示される。

図3 [表示]メニュー

ここで、メニューの上部にある4つの[普通の電卓]、[関数電卓]、[プログラマ]、[統計]がモードである。それぞれショートカットキーにAlt+1~4がアサインされている。これまでの電卓では、普通の電卓と関数の2つのモードしかなかった。早速、それぞれのモードを紹介しよう。まずは、関数電卓である(図4)。

図4 関数電卓

旧バージョンの関数電卓から、2進数、8進数、10進数、16進数の切り替えや、Word、Byteといった単位の指定がなくなった。その分、よりシンプルになったと感じる。必要な学術計算を行うには、こちらのほうが扱いやすいであろう。そして、プログラマである(図5)。

図5 プログラマ

こちらは、逆に2進数や16進数、WordやByteなどの計算を行うことがメインになっている。Windows 7では、独立したモードとなった。そして、最後が統計である(図6)。

図6 統計

あらかじめキーに、平均、平方平均、合計、標準偏差などが用意されている。これもWindows 7で新たに追加されたモードである。