ファイルメーカーのパーソナルデータベースの最新版「Bento 3」の発売が米国に続いて日本でも開始された。グリッド形式での表示やネットワーク上でデータを共有できるなど、従来のバージョンにはない新機能が盛り込まれており、さらに旧バージョンを所有しているユーザに対して2,000円のQUOカードをプレゼントするアップグレードオファーも用意されている。

従来のバージョンでは、Bento 2でテンプレートのインポート/エクスポート機能が装備されたが、情報を共有する機能はまったく装備されていなかった。しかし、Bento 3では、アップルのBonjour 機能を利用して、ライブラリをLAN上で最大5人のユーザとデータを共有できるようになった。同時にフィールドごとに暗号化が可能でパスワードの設定も可能になり、共有した際の情報の保護にも配慮している。

グリッド形式の表示では、写真、テキスト、数字等の 情報をサムネール画像で表示することが可能。さらにファイルリストでもサムネールが表示できるようになった。また、iPhotoの画像データに対して情報を書き込んだり、連絡先やプロジェクトとのリンクも簡単に設定できる。テンプレートも「ワインリスト」「仕事の検索」「物件の検索」「私の休暇」といった10種類が追加され、新規のライブラリ作成がより楽になっている。

グリッド形式表示では、iPhotoのように写真を閲覧することができる(左)。また、ファイルリストでもサムネイルが表示される

新しく10のテンプレートが追加された。右はその中の1つ「ワインコレクション」

価格はシングルライセンスで5,040円、5ライセンスのファミリーパックが10,290円。Bento 1または2を所有しているユーザは、2009年9月30日から2010年1月29日の期間に2,000円のQUOカードがプレゼントされるアップグレードリベートオファーに、2009年8月31日から2009年10月15日にBento 2を購入したユーザは、Bento 3を無料でダウンロードできるニューリリース・スペシャルオファーに申し込みができる。

動作環境は、Intel、PowerPC G5または PowerPC G4(867MHz以上)のプロセッサを搭載した MacおよびMac OS X 10.5.7(Leopard)もしくは Mac OS X v 10.6(Snow Leopard)、512MBのRAM、1GBのハードディスクとなっている。