成田空港は11月16日から、国際線の利用者に「旅客保安サービス料」を徴収する。
成田空港によると、新たに徴収される料金は、従来の空港施設使用料とは別に、高性能検査装置による手荷物検査をはじめ、ハイジャック検査、旅客ターミナルビルの保安維持などに充てられる料金。2001年の米国同時多発テロ以降、世界の主要空港の1つとして最高レベルの航空保安対策として、チェックインカウンターで預けた手荷物を搬送するシステムに爆発物検知装置を組み込んだ「インラインスクリーニングシステム」を各ターミナルに設置するなど、航空保安にかかる費用負担が増大していることから、新たに導入に踏み切ったという。
旅客保安サービス料は、2歳以上1名につき一律500円。同空港からの国際線出国客だけでなく、乗り継ぎ客にも課せられる。
また同日から、成田空港にて国際線から国際線へ乗り継ぐ場合に「旅客サービス施設使用料」が徴収される。料金は1,020円(2歳以上12歳未満は510円)。
なお、料金の徴収は、空港施設利用料と同様に、航空券を購入する際に行われる。適用は、発券日ベースとなり、既に旅行代金の支払いが済んでいても、発券が11月16日以降になる場合は、購入した航空会社や旅行会社等を通して料金を支払わなければならない。