IDC Japanは1日、2009年第2四半期の国内携帯電話出荷台数について発表した。これによると、同四半期の国内出荷台数は、前年同期年比19.4%減の958万台となった。この結果、国内携帯電話市場は、7四半期連続のマイナス成長になったとしている。
IDC Japanでは、2009年第2四半期のマイナス成長の主要因として、(1)テクロノジー面で、市場を牽引するようなインパクトのある上位端末が不足していること、(2)景気低迷により端末販売台数の落ち込みに歯止めがかからず買い替え需要の回復が遅れていること、の2点を挙げている。
同四半期における端末ベンダー別出荷台数シェアは、上位4社は前四半期と同様の顔ぶれとなった。シェア第1位のシャープの獲得シェアは前四半期の21.3%から23.9%に上昇し、「NTTドコモ向け上位機種での販売シェア拡大もあり、13四半期連続してトップの地位を維持した」(IDC Japan)。第2位は、安定した市場占有率を維持しているパナソニックモバイル、第3位は、前四半期と同様、堅調な販売を維持している「らくらくホン」と、ドコモ向けFOMA上位機種で善戦した富士通、第4位はNECとなった。
2009年の見通しに関して、同社 PC 携帯電話&クライアントソリューションのシニアアナリストである木村融人氏は、「2008年第3四半期は、大きな市場縮小を記録していることから、2009年第3四半期はマイナス傾向に歯止めがかかる可能性がある。しかし、基本的には厳しい出荷状況が続いており、2009年第4四半期まで続く可能性が高い」とコメントしている。