東芝ライテックは30日、「E-CORE LED電球」シリーズの新モデル「一般電球形8.7W」、調光器対応の「一般電球形7.1W」「一般電球形4.5W」を発表した。3製品とも、電球色相当と、白色相当の2モデルずつがラインナップされる。発売は、一般電球型8.7Wが10月16日、調光器対応の一般電球型7.1W/4.6Wが11月16日。価格は、一般電球型8.7Wが9,135円、調光器対応の一般電球型7.1Wが6,510円、4.1Wが6,300円となっている。今回発表された製品の定格寿命は全て4万時間。

業界No.1の明るさ、全光束810lmを実現した「一般電球形8.7W」

0%~100%の調光に対応する「一般電球形7.1W」

一般電球型8.7Wは、現在発表されているLED電球のなかで最大の明るさを持つ製品。白色相当モデル(LEL-AW8N)では、全光束は810lmとなっており、電球の60W型相当。電球色相当モデル(LEL-AW8L)でも600lm、電球の40~60W型に相当する。直下の照度は、白色相当モデルでは電球の150W型に近いものとなっており、電球色相当でも100W型以上。これは、新開発のLEDモジュールの採用によるものだ。LEDモジュールには、多数のLEDチップが高密度に実装されている。効率も向上しており、白色相当モデルの効率は93lm/Wとなっている(lm/Wは、1Wで何ルーメンの明るさを実現できるかを示す単位。数値が大きいほど効率が高い。ちなみに、一般の電球が15lm/W程度で、同社の販売する電球型蛍光灯が68lm/W)。

調光器対応の一般電球形7.1W/4.5Wは、業界で初めて、0%~100%の連続調光を実現した製品。白熱電球に近い滑らかな調光が可能になっている。7.1W形は、白色相当モデルで全光束が535lm、電球色相当モデルで330lm、4.5W形は、白色相当モデルで全光束が340lm、電球色相当モデルで230lmとなる。

新開発されたLEDモジュール。中央の黄色い部分が敷き詰められたLEDチップ

同社のLED電球では、根元部分が、アルミダイキャスト製の放熱フィンとなっている。これは、電球と同様の細い根元にこだわっった結果ということで、これにより、器具の形状を選ばず、取り付けが可能となっている。なお、今回発表されたモデルのうち、一般電球形4.5Wは、密閉型器具での使用も可能だ。

さらに同社では、LEDユニット「フラット形6.4W」も同時発表している。フラット形6.4Wは、GX53口金に対応する電源内蔵のLEDランプ。ダウンライトなどとして使用可能だ。ミニクリプトン管を使用したダウンライトに比べて、厚みが少ないのが特徴で、設置場所の制限もそれだけ少なくなる。発売は10月16日からを予定しており、価格はオープン(GX53口金対応という製品の性格上、ダイレクトにユーザーに販売される比率が低いため、市場価格などは未定)。

また、同社では、今年をLED元年と位置づけており、2009年上期現在、359機種を発売しているLED製品を、下期には全828機種とすると発表している。