KDDIは30日、試験サービスを提供している「リモートアクセス型シンクライアントサービス」を商用化し、新たに『KDDI セキュアPCアクセス(仮称)』として、2009年11月9日から提供開始すると発表した。
「リモートアクセス型シンクライアントサービス」は、2009年5月28日から試験サービスとして提供。モバイルワークなどの業務効率化、在宅勤務対応、情報セキュリティの強化、パンデミック対策など、「さまざまな目的でサービスに申し込みがあった」(KDDI)。
今回KDDIでは、同サービスを商用化し、「KDDI セキュアPCアクセス(仮称)」として提供をすることにした。社外のPCからモバイル、または固定のインターネットを経由して、セキュリティを確保し、オフィスで使用するPC同等の業務環境を提供するサービスとなっている。
顧客の社内情報システムに設備の追加やソフトウェアなどの変更を加えることなく、簡単に在宅勤務やモバイルワークなどのテレワーク環境を構築する基本コンセプトを維持しながら、試験サービス中に顧客からの要望が特に多かった『WOL機能(※1)』や『WebProxy対応(※2)』、USBを利用できない環境の顧客向けの『アプリケーションインストールタイプ』などの機能を追加している。
※1 自席PCの電源をオフにしていても遠隔操作で電源をオンにする機能。利用するには、別途オプション料金が必要
※2 インターネットと企業内LANの間に設置されるプロキシサーバのことで、プロキシサーバが仲介点となることによるセキュリティの向上や、サーバ側でキャッシュを残すことによるトラフィック軽減/通信速度の向上を図ることができる
提供料金(予定)は、基本料金が1IDあたり1,050円(税込)/月、オプション料金(WOL機能)が1IDあたり525円(税込)/月、初期登録費用が1契約あたり10,500円(税込)となっている。
KDDIでは、「WiMAX方式とCDMA方式の両エリアで利用可能なWINデータ通信端末や本サービス、リモートアクセスに適したモバイルPCの提供により、法人顧客の多様なニーズに対応する高速・安定・セキュアなアクセス環境をワンストップで提供、推進していく」としている。