「カップヌードル」シリーズ具材強化の狙い
「コ~ロチャー、コ~ロチャー、吾郎ちゃーん♪」
木村拓哉さんの筋肉質な二の腕が印象的な「カップヌードル」のテレビCM。「えっ! 何!?」と見ているうちに、思わず「プッ」と吹いてしまうインパクトのある内容だ。
このCM、日清食品のカップ麺「カップヌードル」の具材強化に際して投入されたもの。これまでのダイスミンチに代わり、コロッとしたチャーシュー「コロ・チャー」が新具材として登場した。今年4月のことだった。
その後、7月には「カップヌードル シーフードヌードル」を具材強化。こちらは既存の具材に、さらに"貝柱"を加えるといった内容だった。そして9月、「カップヌードル カレー」も具材を強化して登場。既存のダイスミンチから、「カレー専用コロ・チャー」へとかわった。
これにより、「カップヌードル」シリーズの定番商品の具材強化が完了したわけだが、果たしてこれらの狙いはどこにあったのだろうか。日清食品マーケティング部の小野寺愛(おのでらまなむ)さんに一連の具材強化についてお伺いした。
――まずはコロ・チャーについて教えてください。
コロ・チャーには、ジューシーな角切りチャーシューを使っています。「カップヌードル」のリニューアルポイントは、ダイスミンチからこのコロ・チャーに代わったという点。麺やスープのおいしさはそのままに、肉の具材を強化し視覚的にも肉本来のうまみも魅力アップさせています。
――「コロ・チャー」はCMの効果もあってすんなりと受け入れられたのでは?
日清食品マーケティング部の小野寺愛(おのでらまなむ)さん |
具材強化の第1弾となる「カップヌードル」では、新開発した「コロ・チャー」を広く認知してもらいたかったので、誰もが覚えやすいよう「コロ・チャー」を何度も繰り返すCMソングにしました。
弊社では以前から「カップヌードル」のCMに木村拓哉さんを起用しておりますが、今回のリニューアルではこれまでの路線とは少し変えて、よりインパクトの強いユーモラスな内容に工夫しました。おかげさまでCMが話題になり、コロ・チャーの存在も認知されていっているかと思います。