米Dellは9月28日(現地時間)、薄型フルサイズノートPCの「Latitude Z600」を発表した。同社によれば、16インチクラスの筐体としては最薄・最軽量だという。だが最大の特徴は無線充電が可能な点で、専用スタンドとの組み合わせで誘電によるバッテリのチャージが行える。同社のノートPCとしてはハイエンドモデルにあたり、販売価格は最低構成で1,999ドルになる見込み。
各メディアの報道によれば、16インチの1,600×900表示対応液晶ディスプレイを採用し、プロセッサにIntel Core 2 Duo 1.4GHz / 1.6GHz、2GBまたは4GBのDDR3メモリ、ストレージには2台のSSDを合わせて最大256GBまで搭載できる。"Ultra-Thin"の超薄型ノートPCをアピールポイントとしており、2kgの重量に1.27cm以下の持ち運びに適した筐体となっている。
薄型軽量モデルというだけでも十分なアピールとなるが、Latitude Z600ではさらに業界初とも呼べるユニークな機能の数々が投入されている点で特徴がある。例えば前述の無線充電機能で、アダプタケーブルの差し込みなしでバッテリ充電が可能だ。また2メガピクセルWebカメラを筐体に内蔵しており、これを使って名刺や文章などのスキャンが行えるなど、スキャナ機能として活用できる。液晶ディスプレイ右横に特殊なタッチセンサーが搭載されており、それをなぞることでタスクバーのようなメニューセレクタが出現する。これをさらに選択することでアプリケーション的な活用も可能だ。
もう1つ特徴的なのが「Latitude ON」と呼ばれるインスタントアプリケーション起動機能だ。電子メールやグループウェアなど、とっさの起動や確認を行いたいアプリケーションがあらかじめ登録されており、この機能を有効にすることで瞬間的に立ち上げて内容が確認できる。スマートフォンのような使いやすさを実現するものとして考慮されている。
販売開始時期は10月下旬を予定しており、ちょうどWindows 7のローンチに合わせてプロモーションを行っていくものとみられる。