10月18日からWOWOWで放送がスタートするドラマW『隠蔽指令』(22:00~23:00 全5話)の完成披露試写会が28日、東京・赤坂の同局で行われ、主演の高橋克典が出席した。

ドラマ『隠蔽指令』の完成披露試写会に出席した高橋克典

映画『金融腐蝕列島』のモデルにもなった元銀行員の人気作家、江上剛原作の同名小説をドラマ化。都市銀行を舞台に、合併に伴う様々な駆け引きや不良債権、貸し渋りの実態など、銀行の裏の顔を描きながら、不倫問題や同僚の嫉妬、上司の裏切りなど会社員の悲哀を絡めていく。主演はWOWOWのドラマW初登場となる高橋克典。左遷コースから頭取秘書に抜擢され、会社の体質改善を図るも数々の難問が待ち受ける銀行員の天野善彦役を演じる。

高橋は「監督(星田良子)の言う通りにしてましたよ」ととぼけながらも、「今まではキャラクターの強い役を演じていましたが、今回は普通に生きている一般人の役。もう45歳になり、息子もいるので生活というものを以前にも増して実感するようになった。だから演じ易かったですね」と感想を語った。さらに「お父さんもこの不景気の中で大変ですよ。男にとって、このドラマはハードボイルドだね」と哀愁たっぷり。そんな高橋に、本ドラマに出演して銀行に対するイメージが変わったかと聞くと「借りたお金は返さなくていいんだな~って(笑)。お金に振り回される人が居て、本末転倒なところが今の時代にはありますよね」と話していた。