米Microsoftは9月29日(現地時間)、無料のウイルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」のダウンロード提供を開始する。同製品は今年6月より一部ユーザー限定のベータテストが実施されていたが、今回の正式リリースにより、すべてのユーザーが製品を利用可能になる。詳細はMicrosoft Security Essentialsのページを参照のこと。
Microsoft Security Essentialsは、これまで同社が提供していた総合セキュリティツールのWindows Live OneCareを廃止する代わりに、無償版アンチウイルス製品「Morro (開発コード名)」として開発が進められていたもの。アンチウイルスやスパイウェア対策が可能だが、OneCare時代に提供されていたユーティリティの一部は含まれていない。Microsoftによれば、低いパフォーマンスのマシンでも動作するよう最適化が行われている。またDynamic Signature Serviceにより、定期的なアップデートを通り越して最新のウイルス定義ファイルへの同期が可能だという。
対象言語は日本語を含む8言語、対象地域は日本を含む19カ国。対応プラットフォームはWindows XP SP2またはSP3、Windows Vista、Windows 7 (含むWindows XP mode)。32bitと64bitの両方のバージョンに対応する。なお、ビジネスユーザー向けのForefront Client Securityは、Security Essentialsのリリース後も継続提供が行われる予定。