埼玉県の東武動物公園にオープンしたばかりの新ライオン舎「PRIDE OF LION」。一般公開前に開催された内覧会に意気揚々と行って参りました。その様子をたっぷりの写真と共にお届けします。

たまたま来園していた小学生たちも新しいライオン舎に興味津々

動物園事業部主任の廣重氏によれば、「PRIDE OF LION」(プライドオブライオン)とは、その名の通り百獣の王としての「誇り」を表しており、またライオンが猫科の動物としては唯一群れで行動することから、二重の意味を持たせて名付けられたとのこと(専門用語で「プライド」とは「群れ」を示す言葉)。ここで飼育されるライオンはオス1頭とメス3頭で、今後は彼らが群れとして生活する様を見ることができる生態展示型の施設として「動く・魅せる・発見する」をコンセプトに運営していくそうです。

新ライオン舎前に置かれている銅像。「これが理想図です」と廣重氏は語る

この日は体調を崩していたメス1頭以外のライオンたちが実際に登場。施設内をフリーダムに動き回る彼らの様子を写真に納めてきましたので、以下はそちらの写真を中心にご紹介していきたいと思います。

オスライオンのシンくん(4歳)

ガラス一枚隔てているだけなので迫力たっぷり。カメラマンが思わず仰け反る場面も

ライオン舎内の真ん中の巨大な岩は、写真のようにライオンが寝そべったり遊んだりしている様子がよく見えるようにと設置されたもの。

また舎自体が全面ガラス張りになっているため、檻にありがちな鉄格子などに邪魔されることなくライオンの動きを迫力満点で楽しめます。

ガラスの向こうのミーアキャットが気になって仕方ないシンくん

ライオンとミーアキャット、夢の(?)競演

隣にライオンの姿が見えるとすぐ隠れてしまう臆病なミーアキャット

そりゃまあこんなのが目の前に来たら恐ろしいよね……

ライオン舎の隣には、同じアフリカに暮らす動物ミーアキャットも生活しており、彼らの巣とライオン舎の中に設置されたガラスドームとはつながっているため、時折ミーアキャットがライオン舎の方に顔を出すといった動物同士のコラボも見ることができます。廣重氏によれば、こうした動物の同時展示はおそらく史上初なのではないかということです。

この日は来園していた子どもたちも特別にライオン舎内に潜入!

中から見るとまた違った光景が目の前に広がる

また中央岩の下にある小部屋には外から潜入できるよう作られており、舎内に入って中からライオンを見ることも可能です。……この場合、「見る」というよりも自分たちが「見られている」不思議な感覚を味わうことができます。

メスは3頭。ココちゃん(4歳)、モカちゃん(3歳)、リオちゃん(3歳)

複数のライオンが同じ空間にいる光景はさすがに壮観

余談ですが、この日初めてライオン舎に入ったオスのシンくんはしばらく新しい住居に慣れない様子で大人しく、かたやメスライオンたちは早速辺りを縦横無尽に駆け回るなど、全体的にメス強しといった感じで、これを見た主任の廣重さんは「シンくんは草食男子なんですよ」と、なんかちょっとうまいことを言っていました。