ツアーオブザイヤー実行委員会はこのほど、東京ビッグサイトで催された「世界旅行博2009」会場内において「第16回ツアーオブザイヤー(Tour of the Year 2009)」の発表を行った。

「第16回ツアーオブザイヤー」受賞式の様子

「ツアーオブザイヤー」は、企画力に優れた旅行商品を表彰するもので、通算16回目となる今回は、2008年4月から2009年6月末までに催行されたツアーが対象。全国の旅行業者からエントリーされた募集型企画旅行147作品の中から各賞が選出された。

各部門のグランプリ作品の中からさらに1点のみ選ばれる「国土交通大臣賞」を受賞したのは、阪急交通社九州営業本部の「日本航空チャーター直行便利用 超大型豪華客船"サファイア・プリンセス号"の旅 ゆったり優雅な夏のアラスカクルーズ」。チャーター便、クルーズ船の買い取り、初回は九州福岡発着という3つのリスクを背負って挑んだという商品だが、2008年7月に実施した九州発の1本目は即日完売、キャンセル待ちが150人出る「想像以上の反響だった」という。大阪発、東京発などを加え、その後1年間で計6本のチャーターを実施、1,750人を集客した。審査では、大きなリスクに挑む果敢かつ綿密な商品造成が評価されるとともに、業界に改めてクルーズの需要の高さと、フライ&クルーズ商品のパッケージ販売が可能だという現実を知らしめたとして、市場拡大貢献部門グランプリ及び国土交通大臣賞に決定したとしている。

その他、海外旅行では、幼児連れの家族を対象に両親の不安を解消して家族旅行を楽しむことをポイントとした商品「おでかけママ★キッズ」(ジャルパック)が「パッケージ旅行企画部門グランプリ」、インドのアッサム州を流れるブラマプトラ川を英国植民地時代の船を改造したラグジュアリークルーズ船で行く「グローバル エクスペディションチーム企画 "インドの大地とアッサムクルーズ"」(グローバルユースビューロー)が「デスティネーション開発部門グランプリ」を受賞した。また、国内旅行部門のグランプリは、「旅先で地場産の食を味わう」「国産食材にこだわる」ことを軸に"旅・宿・農・食"を結びつけたシリーズ作品「地産地消・持参地消 こだわりの宿」(農協観光)が受賞している。